読書から、穏やかな心を

本を読み、感想を書くことによる癒しを届けます

『3つの幸福』ポジティブ感想文

今、私は「幸せ」です。

小さいながらもセロトニン的幸福(心と体の健康)、オキシトシン的幸福(つながり・愛)、ドーパミン的幸福(成功・お金)、3つの幸福を手に入れることができているからです。

昨年7月『ストレスフリー超大全』ではじめて3つの幸福について学びました。そこにはセロトニン的幸福、オキシトシン的幸福2つの土台が安定しないと、成功やお金で幸福は得られないと述べられており、私は言葉を失いました。今までずっと、健康やつながりをないがしろにして、社会的成功とお金を求めて生きてきたからです。それから樺沢先生の本を夢中になって読み、「幸せ」について考えを改め、自分なりに試行錯誤し取り組んできました。

ですから『3つの幸福』が出版されると聞いたときは、楽しみで仕方がありませんでした。自分の進んでいる道がこれでよかったのか、やっと答え合わせができると思ったからです。そして、本書を読み、私は確実に幸福に向かって歩んでいると手ごたえを感じました。本書での気づきを3つ述べます。

 

 

気づき①:幸せ収集能力で幸福度は決まる

私は今まで「楽しいことなんて何もない」「何が楽しいのかわからない」と思っていました。もちろんネガティブ思考でした。そんな私が幸せのためにまず始めたことが、ポジティブ日記です。

初めは楽しいことなんてあっただろうかと、1つ書き出すのも大変でした。しかし、毎日なんとか絞り出して書いていくと、自分の「楽しい」がわかってきます。それだけではなく自分の好きなこと、うれしいこと、心が温まること、モチベーションスイッチ、総じて「幸せな瞬間」がわかるようになりました。本書で述べられている「幸せ収集能力」が非常に高まり、今この瞬間に感じている幸せをすぐにでも述べることができます。

また、過去の恥ずかしかった自分、未来の漠然とした不安、それらを思い出しそうになったら「それは今じゃないよね。今はもうあの時の自分ではないし、今は健康に平和に生きている。それでいいじゃない」とネガティブ感情をポジティブに変換し、「今」にフォーカスできるようになりました。本書を読み、私はポジティブ日記の効果を得ることができていたのだと実感しました。

 

私はドーパミン的幸福を求め、娘が生まれてすぐに看護師として復帰しました。しかし、ポジティブ日記を始め、そこにある幸せに気づき、退職を決意しました。社会的成功を収めなくても、お金を稼がなくても、幸せになれると確信できたからです。もちろん仕事をしながらも健康やつながりを大切にされている方もたくさんいらっしゃいますが、私には仕事のウエイトが重くバランスを保つことができませんでした。これからは、3歳になる娘の成長を肌で感じながら、そばにいられる喜びを噛みしめて生きていこうと思います。

 

 

 

気づき②:人間関係は勝手に育たない

最近ずいぶんと人間関係が豊かになってきたなと感じていました。夫婦関係、交友関係、職場でも穏やかな人間関係を築くことができています。それがなぜだか考えたこともありませんでしたが「人間関係は、勝手に生まれれて、勝手に育つものではない」「だからこそ、『人間関係』や『コミュニケーション』を勉強してください」と本書に書かれているのを目にして、自分の本棚に向かいました。私は昨年30冊以上の人間関係に関する本を読み、学んでいたことに気がつきました。これは本当に無意識でしたが、きちんと実践していたから、人間関係が良好になり、オキシトシン的幸福が満たされていたのですね。

そして、私は母と話をすると必ず口論になってしまうので、本書を読んでから、聞く技術について一冊読んでみました。本の内容をさっそく実践すると母の話に思いやりを持って聞けるようになりました。長年の悩みがうそのように一瞬で消え去りました。これには本当に驚きました。口論になってしまうのは母が悪いと決めつけていたのですが、その責任の半分は私にあったということを身を持って感じた次第です。「人間関係のスキル」は「幸せになるスキル」、まさに樺沢先生のおっしゃる通りでした。

これから子育てや、ママ友づきあいに不安を抱いていましたが、きちんと学んでいけば、良好な人間関係を築いていけるでしょう。私なら、きっと大丈夫、そう思っています。

 

 

 

気づき③:自己肯定感が低い人は依存症になりやすい

私は人に依存しやすい性格でした。それは、自己肯定感が低く「嫌われたらどうしよう」と思っていたからなのだと気づきました。ずっと他人の目を気にして生きてきたので、幸せだと感じたことはありませんでした。しかし、本書で自己肯定感を高めるには「安定した人間関係」や「成功体験」と述べられています。

上記でお伝えしたように私には今安定した人間関係があります。そして、私は本を読んだり、映画をみたら必ずアウトプットしてきました。自分の体験と照らし合わせて考察しています。自分の心の問題と向き合い、受容し、克服してきました。このように確認作業をしていくと、自分にはできていることがたくさんあると気づき、成功体験の積み上げになっていることがわかります。その結果、私は自己肯定感が高まったことを実感しています。人から嫌われることなど怖くありません。もし嫌われてしまっても「自分とは合わなかっただけ。それだけのこと」と考えられるようになりました。

 

私は樺沢先生の本を読んではそのノウハウを実践してきました。そしていつもその評価方法が知りたくなります。今回『3つの幸福』を読み、私は間違いなく「幸福」に向かって歩んでいるということがわかりました。もちろん、歩んでいる「今」こそが幸せだということも気づいています。

 

 

 

今回、光栄なことに私のポジティブ日記の実例、親切日記の効果を掲載していただきました。掲載を読んだ方から「参考にします」「私も親切日記をはじめてみます」とメッセージをいただき、本当にうれしく思います。樺沢先生に深く感謝申し上げます。

 

私はセロトニン的幸福、オキシトシン的幸福をないがしろにして、ドーパミン的幸福を求め、すべてが崩壊した過去があります。樺沢先生に出会わなければ、これから何度もその不幸な生き方を繰り返していたかもしれません。しかし、この本の内容を心に留めておけば、これからは幸せな人生を進んでいけることでしょう。

 

この本を読めば、誰でも確実に幸せになれます。なぜなら、その1人目が私だからです。「日本人のメンタル疾患と自殺者を減らす」というビジョンを掲げる樺沢先生の温かな気持ちが、どうか1人でも多くの人に届きますように。

 

f:id:harukamotan:20210328090104j:plain

 

精神科医が見つけた 3つの幸福

精神科医が見つけた 3つの幸福

  • 作者:樺沢紫苑
  • 発売日: 2021/03/16
  • メディア: Kindle版
 

 

 

 

 

マンダラチャートを作りました

あれもやりたい、これも学びたい。

そんな風に思っていていましたが、マンダラチャートを作成すると、思考が整理されて、これからの課題や方針が見えてきました。

(自宅に定規がなかった…実は定規を使わず線を引くのが好きなんです、味がでて。見づらくてすみません)

前なら恥ずかしくて投稿できなかっただろうな~。

でも、今は全然!むしろ私ってこんな価値観を持っていて、こんなことに興味があるんですよって知ってもらいたいです。

私と同じような価値観をお持ちの方がいましたら、コメントいただけると嬉しいです♡

 

 

 

f:id:harukamotan:20210326155956j:plain

詳しくはこちらで説明されています。

学び効率が最大化するインプット大全

学び効率が最大化するインプット大全

  • 作者:樺沢紫苑
  • 発売日: 2019/07/31
  • メディア: Kindle版
 

 

 



 

ヤマアラシのジレンマ

おはようございます。

22:20~6:30までの8時間睡眠でした。

最近、寝るとき娘に「ママ、目閉じないで」って言われます。自分が眠るまで、母には起きていてほしいんですね。とはいえ、眠ってしまって無理やり目をこじ開けられておりますが、それはそれで楽しいです(笑)

 

さて、樺沢先生のファンの方ならご存知かと思います「ヤマアラシのジレンマ」。私はこの概念を大切にしています。ヤマアラシ2匹が近づいたり離れたりしながら、お互いに傷つかない、ちょうどいい距離を見つける。初めて知ったとき、すてきな考えだなぁと思いました。

Far East Amur adonis

そして、この概念を知らないがために、自分が傷つき、相手を傷つけたことがありました。すごく難しかった時期が中学のとき。ずっと仲良しの親友がいて、いくら喋っても飽きないし、交換日記も毎日していたんだけど、ある日彼女が腕を組んだりする友情を表現するようになって。深い意味はなく、女子の間でもそういう表現はよくあるとは思うんだけど、私にはちょっと苦しくて、でも不器用だから、露骨に無視しちゃったんです。そしたら、彼女は保健室に行くようになってしまって。先生にも注意されたけど、その時はどうしていいかわからなかった。そのあとも仲は悪くなかったけど、わだかまりは残りました。

 

なんで自分は彼女に嫌悪感を抱いてしまったのか悩んでいたけど、ヤマアラシのジレンマを知って、ああ、こういうことだったんだって、すごく納得できた。私にはちょっと近すぎたし、それで彼女を傷つけてしまった。うまく距離をとることも、そして取りすぎないことも人間関係には必要だなって、思っています。

 

たぶん私は距離の遠い人間かもしれない。でも、それは私には必要な距離だし、少しずつ距離を縮めて、近いなって思ったら一歩下がればいいと、気楽に考えられるようになりました。

ちなみに主人とは、上手に距離が取れています。ここまでくるのに10年かかりましたが(笑)

 

さて、今日もお付き合いいただきましてありがとうございます。

みなさんにとって心穏やかな1日になりますように。

 

関連映画

さよならくちびる

さよならくちびる

  • 発売日: 2019/10/11
  • メディア: Prime Video
 

 

聞く技術で、より豊かな心に

愚痴の多い人とは距離をとるようにしています。しかし、浅い人間関係には通用しますが、そうもいかない関係もあります。私は長年、母の話を聞くことに苦手意識を持っていました。その状況に解決法があるのかと、今回東山紘久さん著『プロカウンセラーの聞く技術』を読みました。ものすごく革命的でしたので、私の気づきと感想をお伝えします。

 

春

母の愚痴がしんどい私。電話口で「今日はお昼ごはんも食べないで働いてきて、私は疲れてるんだ」と言われると「上手く休むのも仕事だよ。(そもそも仕事の仕方に問題があるのでは?)」と批判的に受け止め、相手に返してしまい「うるさい!」と、まあいつもケンカになるのです。

しかし本書ではと反発モードで話を聞いていると、相手が話せないだけでなく、聞く側も精神的に疲れると述べられています。これにはグサァッときました。反発モードで聞いてるから疲れてるんですね…。

大切なのは、相手がどうして自分がこのように感じるか、どうして世界や物事をこのように見るのかに興味を持つということです。母は還暦を過ぎていて体を使う仕事をしています。繁忙期ですし、本当に大変で、その思いを娘にただ聞いてほしいだけなのだと気づくことができました。

 

そして質問していないときに答えてはだめ。このキーをおぼえておくと、けっして論争ににはならないと。なるほどなるほど…。母は自分が疲れていると言っただけで、私に何も質問していませんよね。これに答えるからケンカになっているとよくよくわかりました。

考えを改め、さっそく母に電話しました。

母「今日は疲れたよ」

私「お疲れ様」

母「あなたは若いし、楽でいいいな」

私(いつもなら、私の方が忙しいから、と言ってしまいますが、母は愚痴をいいたいだけだと理解します)「そうだね。お母さん大変だよね」

母「元気だったかい」

とまあ、なんとも理想的な母と娘の会話になりました。いつも愚痴をいう母に問題があるとばかり考えてしまいましたが、批判的に捉え、反発する私にも原因があったのだと深く反省しました。そして、苦手だった母との会話が楽しみになりそうです。

 

本書では、聞くことは話すことと同じくらい大変だと述べられています。しかし、この本のノウハウを学び、実践していけば、今ある人間関係がより良好となり、なにより自分の心が豊かになると実感しています。人間関係は、身内であればあるほど構築は大変です。まずは、自分の周りの大切な人の話を「聞いて」みてください。

 

最後に、私が忘れたくないこと。

聞き手は話し手より偉くないことを自覚しているべきです。それでもついつい人の悩みを聞くと、自分がその人より偉いと感じ、助言をしてまうことが多いものです。話し手との平等性を確保している聞き手は、尊敬していい人です。

 そして、そんな人に出会えたら、その関係を大切にしていきたいです。

 

どなたかのヒントになりますように。

 

プロカウンセラーの聞く技術

プロカウンセラーの聞く技術

 

 

自己洞察力の高め方

お恥ずかしい話、私は自己洞察力がとてつもなく低い人間でした。

疲れているのに疲れていることに気づかず入院したことが2回、みんながインフルエンザにかからない時期に一人だけかかってしまったりと数々の感染症にかかってきました。そのたびに「私って本当についてないな」「そういう星のもとに生まれてしまったんだ」と思っていましたが、それは大きな間違いでした。これまで体調を崩したのは「不運」ではなく、自己洞察力が低いために自分がもたらした結果であるということに気づいたのです。

 

何度体調を崩しても、自分の不規則な生活が体を蝕んでいることに気が付かないのです。自分の身体に向き合おうともしないし、向き合い方もわかりませんでした。しかし、最近ようやく「私は自己洞察力が高い」と思えるようになってきました。その方法をお伝えします。

太陽

 

まず、どんな時に体調を崩すのか振り返ること。私の場合は第一に睡眠不足。これまで3交代勤務をしていました。0時から開始の勤務が2日続くシフトがあるのですが、体内リズムが乱れ、全く眠れずに2日間出勤することもざらにありました。第二にストレス。仕事の重圧や人間関係のストレスから、1口食べるだけでもうお腹がいっぱい。一時期はBMI16まで痩せていました。そして残業ばかりの生活。自分の時間を犠牲にして、患者さんや後輩育成、会議などでいつも残業していました。それが、社会人として、看護師としてカッコいい生き方だと思っていたのです。

原因がわかるとあとは解消していくだけです。もう夜勤はしていませんし、人間関係についても勉強しストレスが減りました。そして、仕事は定時で終えることを目標とし、仕事を家に持ち帰らないようにしました。これだけで、体調を崩すことがぐんと減りました。

 

 

2つ目は毎朝の呼吸瞑想。起床後10秒呼吸瞑想をします。たった10秒ですが、体調が悪いと1秒も続けられません。そういうときは「今日は調子が悪い。疲れている。無理しないでおこう」と思います。そして、家事、育児はとことん手を抜きます。仕事でも「今日ちょっと調子悪いから残業はできない」と朝メンバーに伝えるようにしました。また、呼吸瞑想は呼吸に集中するのですが、背中がしびれ、集中できないことがありました。普段は感じないのに、どうしたんだろうとすぐに内科受診をし精密検査を受けました。異常がなかったことを確認し、整骨院で治療を受け、症状は改善しました。

 

そして、自己洞察力が高まったころ。ある日の出勤日の朝、嘔吐してしまいました。以前なら、「なんか気持ち悪いけどとりあえず人手不足だから仕事に行くしかない」と思ったでしょう。でも、今回は「もう身体が限界だ」と思いました。実は連日業務が立て込み、休憩も取れずに働いていたのです。その過酷さを思い出すと、とても出勤できる気にはなれませんでした。このままだと以前と同じように身体を壊す。そしてこの過酷さに終わりは見えない、私はこんなに自分を犠牲にして何をしたいのだろうと思い、退職を決意しました。

 

これでよかったと思っています。まだ子どもも小さいですし、夫も出張で家を空けることが多く、私には仕事、育児、家事、すべてこなすことはできませんでした。中にはきちんとこなしているママもいらっしゃいます。とても尊敬しています。もっと頑張りなよって言われるかもしれません。でも、私は「頑張る」という選択肢を自分の生活からなくすことにしたのです。

全ては自己洞察力を高めたことで、自分の身体、家族、人生を大切にすることにつながったと感じています。バリバリ仕事をこなすことは素晴らしいことです。しかし、いったん立ち止まり、休憩することも仕事の一つです。自分の身体、大切にしてくださいね。

 

参考図書

 

精神科医が見つけた 3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法

精神科医が見つけた 3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法

  • 作者:樺沢紫苑
  • 発売日: 2021/03/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

職場の人間関係で悩まなくなった理由

3月31日を持ちまして、2年働いた病院を退職することになりました。子どもが少し大きくなるまでは子育てに専念しようと考えたからです。

先日辞令が発表になり、同僚に「いなくなるのは寂しい」「本当にお世話になりました」とたくさん声をかけてもらいました。中には涙を流してくれる人もいて、私はなんて素敵な同僚に囲まれていたのだろうと胸が熱くなりました。部署異動を含め、職場が変わったことは4回あります。ただ、人間関係は今回が過去最高に素晴らしかったです。もちろん周囲の人々に恵まれていたことが前提ですが、私は4回目の職場に勤めてから、人間関係について学びました。結果として職場の人間関係で悩まなくなり、同僚と円滑なコミュニケーションが図れるようになっていました。その方法をお伝えします。

桜

職場には馬の合わない人もいます。「何この文章、あたなたが書いたの?すごく下手。がっかりした」など言われたことがあります。最初はなんてひどいことを言う人だ、この人はなんでこんなにも人を傷つけることを平気で言うんだろう、どうやったら私を理解してくれるの…など、悩み苦しんでいました。そこで私がしたことが3つあります。

 

1つ目は攻撃的な人に対し「好きにならなくても、好かれなくてもいい」と思うことです。攻撃的な人は、自分の方が上、自分とあなたは対等じゃないと、必死に優越を追及し支配します。そんな人と仲良くなる必要もないし、悩んでいる時間自体もったいないです。おそらく自分に対して色々苦言してくる人は、職場に1人か2人しかいないはずです。ですから「別にこの人に好かれなくてもいいや。私も無理して好きになる必要ない」と割り切ってしまいます。無視して仕事をするわけではありません。しかし、「好きにならなくても、好かれなくてもいい」そう思うだけで、心は軽くなるのです。

 

2つ目「私は私を肯定する」「相手の反応は相手にゆだねる」ということです。「文章が下手」という捉えは相手の判断です。もちろん自分の文章が上手いとも思っていませんが、自分が誠心誠意書いた書類ですから、まずは「自分はよくやった」と肯定します。そのうえで「あなたはそう思うのですね」と、ただ理解するだけです。「自分の反応と相手の反応とは、まったく別もの」これが人間関係で悩まないための基本です。

 

そうはいっても言われたことに対して傷つくことも事実です。そういう時は、私の文章は下手なんだ…どこがいけなかったんだろう…と傷口を広げることだけを一生懸命するのではなく、良かったこと3つ、悪かったこと3つ書き出し、そのうえで次何をするか見つけていくのです。これが3つ目です。悪いことだけに注目することは苦しいことです。良かったことにも注目し、次につなげていきましょう。これはミスしたときも同様です。こうすることで私は悩む時間を劇的に減らしていきました。

 

職場は仕事をする場所ですから、友だちをつくろうとは思っていませんでした。ただ、上記3つを心がけ仕事をしていると、自然と心地よい人間関係が生まれてきました。ポジティブで常に自己成長を目指す素敵な方と仲良くなることができました。不思議ですね。ポジティブの波及効果を強く実感します。

 

精神科医・樺沢紫苑先生の新刊『3つの幸福』で人間関係について以下のように述べています。

人間関係は、勝手に生まれて、勝手に育つものではない。自分から行動し、相手を気遣い、思いやる。人間関係を育てる努力をしていかないと、そう簡単につくれるものではないのです。(中略)だからこそ、「人間関係」や「コミュニケーション」を勉強してください。

 昨日この一節を読み、私は自分の本棚へ向かいました。この1年で人間関係に関する本を30冊以上読んでいたことに気づきました。そして、読んでみては実行しフィードバックをし続けました。明らかに勉強するようになってから、私は人間関係に悩まなくなり、温かな人間関係を気づくことができるようになっていました。私は職場の人間関係がこじれてしまった過去があります。その時は何も勉強していませんでした。もう同じ失敗はしたくないと思い、スキルを磨き始めたのが勉強しようと思ったきっかけです。過去と他人は変えられませんが、未来と自分は変えられることができます。私もこれから学びたいコミュニケーションはたくさんあります。未来の自分はどんなふうに変わっているか、楽しみでなりません。そして、今後新しい職場で働くときにも、身につけた技術を使っていけるでしょう。

 

さいごに。みなさんの職場の人間関係が少しでも楽になりますように。

 

参考図書

 

精神科医が見つけた 3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法

精神科医が見つけた 3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法

  • 作者:樺沢紫苑
  • 発売日: 2021/03/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉

  • 作者:小倉 広
  • 発売日: 2014/02/28
  • メディア: 単行本
 

 

 

 

イライラした気持ちが楽になる方法

仕事の日の朝、娘のお世話をしながらイライラしてしまう日があります。

「ママー、ここに座って遊ぼうよ」

「今日髪縛らない!やっぱり縛る!」

「その服きつい。いやなの」

こらー!いい加減にしなさーい!…といった感じです。

子育てってイライラすることが多いですよね。もっと穏やかに生きていたいのに。なんでイライラするんだろうと思い、調べていくと大きな気づきが2つありました。

梅

 

まず一つ目。怒りとは「二次感情」であること。

怒りの感情の根底には、焦り、心配、不安、寂しさ、悲しみ、落胆などの感情が潜んでいます。これらの潜んでいる感情を「一次感情」といいます。人は、一次感情が満たされないときに、怒りという二次感情を使って対応することが多いのです。

私のイライラパターンを振り返ってみます。

子どもの遊びに付き合ったり、お世話に時間がかかる→(一次感情)仕事に遅刻してしまったらどうしようという焦り→(二次感情)イライラ

というふうに考えられるわけです。そっかー、私はただイライラしていたわけじゃなく、それには理由があったのだとわかり、怒りの正体を知ることで、不思議と気持ちは楽になりました。

 

そして、これまでは「今日も大声出しちゃった」と落ち込むだけでしたが「じゃあ焦らない方法を考えよう」という思考に変わりました。朝時間が無くなる原因の一つは家事です。正直、朝頑張らなくていいのです。仕事が終わって帰ってきてから寝るまでにできればいい、そう考えました。娘の遊びにも無制限で付き合っていましたが、時間になったら切り上げ自分の身支度をしてしまう。もちろん娘はもっと遊んでと泣きます。でも、その時は余裕があり「準備が終わるまで、少し待っていてくれるとうれしいな」と優しく声をかけられるので、私はこの方法を選びました。出発ぎりぎりまで一緒に遊んで、イライラして「早くして!」と言うことの方が子どもを傷つけることになるからです。

 

そしてもう一つ。私は「穏やかに生きたい」というテーマを自分に掲げています。ですから、イライラした日があると、理想の自分からかけ離れたと思い悔しくなります。しかし『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』にこのような一文がありました。「人は『不完全さを認める勇気を持つ』ことが必要であると。完全であろうとするから苦しくなる。なぜならば完全な人間など、この世に一人も存在しないからです」これを読み、私はいつも完全さを求めて、自分で自分を苦しめていたことがわかりました。

イライラしない対処法も考えましたが、それでもできない日もあります。人間ですから愛情に限界はあります。「そんな日もある」「イライラするくらい一生懸命だったんだ」と、自分を認めていければいいのだと、そんな人間臭さを持って生きていけたらいいと思えました。

 

最後に。子育てに限った話ではありません。今あなたがイライラが止まらない、そう感じているなら、あなたの心が悲鳴を上げている証拠です。そんなときは、自分が幸せになれる方法を探しましょう。私は文章を書いているこの時間が最も幸せな時間です。記事を書き終えた後「よーし、家族のご飯をつくろう」「今日も1日娘と楽しく過ごすぞ」と誰かを思いやることができます。自分の心を幸せで満たしたとき、自分の周囲の大切な人を幸せにできるのです。

 

参考図書

 

 

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉

  • 作者:小倉 広
  • 発売日: 2014/02/28
  • メディア: 単行本
 

 

 

 

 

『花束みたいな恋をした』感想 ネタバレあり

『花束みたいな恋をした』

主演:菅田将暉、有村架純、脚本:坂元裕二、監督:土井裕泰

 

本作は、尊敬する精神科医樺沢紫苑先生が樺沢ラジオでおススメしていたので、とても気になり劇場に足を運びました。

ネタバレありなので、結末を知りたくない方は、この記事を読むのをお控えください。

この作品は大学生の時に出会い恋人同士になった2人が、社会に出て「生きていく」「一緒に生活していく」困難さに向き合っていく様子が描かれています今回は「共通点」「別れと結婚」に焦点を当て私の考えを述べていきます。

 

20200607 Denpark 8

 

20歳のときに偶然出会った麦(菅田将暉)と絹(有村架純)。好きな本、映画、バンド、履いているシューズまで一緒。好きなものや共通点が多く、強く共感し話題が弾み、一気に盛り上がります。それは人といて、もっとも楽しく幸せな時間です。自分の好きなものを相手も好きだと知る時は親近感がわき、少し話しただけでも距離がグッと縮まります。なんとなくつまらない毎日を送っていた2人にとって、蕾だった花が一気に開花されたような瞬間でした。

好きなものでつながった2人がなぜ楽しいと感じるか。ひとつは共感しやすいこと、そしてもう一つは、相手の人格そのものと真っ向から向き合わなくていいということです。共通の関心事である「もの」を挟んで話している状態は、対象を間にして相手と自分との「三角形の関係」になっています。二人の関心のベクトルが「もの」に向かっているので、互いの人格と直接ぶつかることがなく、穏やかで幸せな距離感を保ちやすいのです。まもなく付き合い始めた二人は同棲。好きな作家のことで盛り上がったり、一冊の本を二人一緒に読み合い涙を流したり、老夫婦の営むパン屋さんに寄って焼きそばパンを食べ合い「おいしい」を分ち合っていました。

 

しかし、大学を卒業した2人はしばらくフリーターとして暮らしていたが、生活のためお互い就職することにします。麦は17時に退社できるという会社に勤めましたが、蓋を開けてみると20時の帰宅であったり、仕事を家に持ち帰り、休日出勤もあるという現実が待っていました。それでも麦は、自分が一生懸命仕事に打ち込むことで絹を幸せにしてあげられていると思い、頑張り続けます。絹とのつながりよりも仕事を優先していきます。そして、かつてお互いが好きであった小説や映画に興味を持てなくなっていくのです。大好きなパン屋さんが閉店してしまい絹はとても残念に思いますが、麦は「違うパン屋さんに通えばいいじゃん」の一言。二人の心には溝が生まれていました。

 

麦の心の変化は社会人として、大人としての成長の一途にすぎないのかもしれませんし、好きなものが変わっていくのは仕方ないことです。しかし、麦は大切なことをおざなりにしていたことが問題なのです。それは絹への思いやりです。

仕事に打ち込んでお金を稼げば相手は満足するであろうという麦に対し、絹は苦しめられていきます。彼は話しかけても生返事、約束したイベントも忘れてしまう、上から目線で優しさを感じない、仕事しか頭にない…絹の心は虚無感、孤独、喪失感でいっぱいとなっていきます。

好きなものという共通点のなくなってしまった二人は、人格と人格で向き合うようになり、ぶつかること、我慢できないと思うことがいろいろ出てきます。それは当たり前の事なのです。しかし、思いやりを持てれば、どちらかの趣味に耳を傾けたり、お互いに新しい趣味を見つけられます。それが、二人にはできませんでした。

 

お互いに別れを決意しますが、話の途中で麦は「別れたくない」と口にします。「愛情がなくなっても、結婚し子どもをつくり、上手くいっているカップルはたくさんいる。今は上手くいっていなくても、結婚したらきっと上手くいく。だから結婚しよう」と言います。「愛情がない」この言葉に絹は耐えられなかったのでしょう。今愛情がないのに、これから愛情が生まれるわけない、そんな生活、自分にはできるはずがないと。そうして5年の月日のピリオドを打つのです。

 

私は本作品を見て、まるで自分の結婚生活そのものだと感じました。極端にいってしまえば、結婚とは恋愛でいう倦怠期がずっと続くようなものではないでしょうか。私は夫と付き合って10年、結婚して6年です。出会ったとき、はやり共通の話題で盛り上がりすぐに付き合い始めました。週末は一緒に過ごし、行きつけのお店に出向いて毎週お酒を飲んだり、旅行にも行き、一緒にいるだけで楽しい時間を過ごすことができました。しかし、結婚し月日が流れると楽しいことだけではありません。私が仕事をセーブするようになれば、これまでのように毎週飲みにいったり、旅行に行くというお金の使い方をしていたら家計は破綻します。私は家計を守らなければいけないし、夫はなんで結婚したら急にそうなるんだ、自由に使いたいという思いがあり、上手くいかない時期もありました。そして、麦のように私も、趣味や付き合う人たちも変わっていきました。これまで夫と一緒にしてきたことが楽しいと思えなくなっていたのです。年齢とともに仕事の責任が重くなり、ため息や生返事の増える夫に対し悲しみを感じることもありました。ですから、私は麦の気持ちも、絹の気持ちも両方わかります。

 

付き合い当初の「好きで好きで仕方ない。ただ一緒にいられるだけで幸せ」という気持ちってほとんどの人が持続することは困難だと思うし、実際そういう人って少なくても私の周りにはいません。倦怠期もあって、相手の嫌なところも見えてきたり、愛情を前のように感じなくなっても、そろそろ年貢の納め時と感じたり、子どもがほしいからという理由で結婚する人が多いのではないのでしょうか。現に私はその中の一人です。しかし、そんな生活耐えられないと別れを選ぶ人もいます。もちろん、どちらを選んでも間違えではありません(酒に飲まれ暴力をふるう、ギャンブラーで借金癖がある、女癖が悪い、そんな男とは結婚しない方がいいと思いますが)。長年付き合うカップルにとって、結婚と別れは紙一重なのだと私は強く思いました。

 

だたし、結婚を選んだ場合に決して失ってはいけないものは「思いやり」です。私も「あーこんな結婚生活もういやになる」「一人で生きていった方がよっぽど楽なのでは?」と考えたことは幾度となくあります。そんなときいつも思い出す言葉があります。「別れるか、なんとかするか」縁があって夫婦となり、家族となったパートナーですから、とりあえずなんとかやってみるかと思い直します。我が家は決して仲は悪くありません。むしろいいほうだと思います。それにはやはり努力が必要だということです。それなりにいい夫婦でいることは容易いことではありませんが、結婚しなければ得られない幸せもたくさんあるのだということも決して忘れてはいけません。

 

付き合い始めのから幸せの絶頂期、そして倦怠期。それが非常にリアルに描かれています。どこにでもある普通の恋愛であり、お互いが離れ離れになってしまうことや、どちらかが病気になってしまうという出来事は起こりません。しかし、どんなに恋愛においても、ともに過ごした年月はかけがえのない思い出となるのです。別れるにしても、結婚を選ぶにしても、これまで歩んできた道、その誰かを愛した日々は尊く、素晴らしいことであったということを教えてくれる映画になっています。

 

 

花束みたいな恋をした 通常版 [DVD]

花束みたいな恋をした 通常版 [DVD]

  • 発売日: 2021/07/14
  • メディア: DVD
 

 

 

「嫌われたくない病」との付き合い方

人から嫌われたくない!って、思いませんか?

私は思います。それを自分の中で「嫌われたくない病」とネーミングしています。今までは誰にも嫌われたくないと思い、いつもいい人で、失言しないように、笑顔であり続け、自分の意見を言わないよう過ごしていました。しかし昨年、精神科医樺沢紫苑先生の本に出会い、徐々に自分の思考は変わっていきました。「好意の1対2対7の法則」をご存じでしょうか。「10人の人がいるとしたら、そのうち1人はどんなことがあってもあなたを自分を批判するあなたを嫌ってくるし、こちらもその人のことを好きにはなれない。そして10人のうちの2人は、互いにすべてを受け入れ合える親友になれる。残りの7人は、どちらでもない人だ」(ユダヤ教の教え、『嫌われる勇気』より)という法則です。この法則を知り、自分を嫌っている人がいても「うんうん、1割の人ね!全然オッケー。私には他9割の応援してくれる人がいるから気にしない!」と思うことができました。とても楽に生きられるようになりましたが、例外もあります。

梅

 

仲良くない人に嫌われるのは全く気にならないのですが、自分の好きな人、尊敬している人、仲良くなりたい人となるとまだまだ神経過敏になっています。最近、素の自分でいられる友人ができたのですが、ついつい盛り上がってしゃべりすぎてしまいました。そして私は「どうしよう、しゃべりすぎた。嫌われたかも」と思ったのです。今考えると友人もその時は楽しそうにしていたし、私も相手に失礼なことを言ったわけではありません。ただ「盛り上がってたくさん話した」ということだけでした。それなのに家に帰ってから「どうしよう、嫌われたかも…。せっかく仲良くなれた大好きな友人なのに…」と落ち込んでいました。

しかし、すべての悩みには解決方法があることを思い出し、こちらの動画を見ました。


人から急に冷たくされます【精神科医・樺沢紫苑】

今の私の心にグサッと刺さる最高の内容でした。まず、相手が気分を害してしまったか確認をしたわけではなく「嫌われたかも」とは私の妄想でしかありません。友人のことは大好きですし、嫌われることも悪口も言っていません。この日まではありのままの自分で、友人はそんな私に好意を持ってくれました。しかし、ここから私が友人の顔色をうかがい始めたら…自分の意見を言わず、友人の意見にうんうん頷くだけで媚び続けたら…きっとこの関係はおしまいになるでしょう。友人は私のあっけらかんとした思考や自分の意見を持ち発言する長所を好きになってくれたのですから、うじうじと愛想笑いする私をこのまま好きでいてくれるはずがありません。

 

大好きな友人だから、ありのままの私でいて、相手を応援、貢献し、笑顔で接する。それで嫌われるならそれはそれで仕方ない。そう思い、より自分らしく生きていこうと強く心に決め、まずは腹筋をしました(くよくよ悩むときはたいていじっとしている時です!)

自分でもやもや「嫌われたかも」と思っていましたが、次会った時友人はいつもと変わりありませんでした(笑)本当に妄想でした。そして、相手を思いやり、いつもの私でいようと心掛けると、今まで以上に仲が深まったように感じました。

 

10~20代のころ、好きな人ができて恋人になり、初めは自分らしく生き、そんな自分を相手も好きになってくれましたが、私が嫌われたくないと強く思えば思うほど思うほど、相手に迎合するようになり「思っていたのと違った」といってフラれることがよくありました。人間ですから、人に嫌われる人生よりは好かれる人生の方が幸せです。しかし、相手の顔色をうかがい、媚びて、相手にとっての理想の自分を演じることは他人の人生を生きることです。

 

アドラー心理学では他人の人生を生きることは不幸な人生であると言われています。私はついつい他人の人生を生きてしまいがちになります。でも、それで幸せだったことは1度もありません。樺沢先生の『ストレスフリー超大全』では「『人から嫌われないようにしよう」という努力は99%無駄」「『人から嫌われたくない』と言う暇があるならば、『自分が変わる』ことを考え、そのための努力に1分でも1秒でも多くの時間を割くべき」と述べられています。私はこのように時々「嫌われたくない病」が発症します。それは完全になくすことは無理ですが、そんな感情が出てきた時は「今まで以上に相手を大切にし、今まで以上に自分らしく生きよう」と唱え、今自分にできることを探していくことにします。同じように悩んでいる方に少しでも勇気づけができたらとても嬉しく思います。

 

参考図書

 

 

『なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか』感想

恋愛と結婚って全然違います。

お付き合いしているときは、パートナーと物理的な距離もあり、心理的距離も同時に計れていました。私は基本的に一人の時間を大事にしたい性分でしたので、結婚して一緒に暮らすことに不安はありました。結婚して6年目。はやり一緒にいる時間が長くなればなるほど、夫の嫌な側面ばかり気になるようになってきます。そのためにはまず、男女は全く違う考え方をすることを理解し、傾向と対策を知る必要があると考え、高草木陽光さん著『なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか』を読みました。

20200224 Iwazu Tenmangu 2

本書を読むと「夫婦という枠」にハメられた夫や妻が陥りやすい「罠」を理解することができ、現在罠にハマっている人は、そこから抜け出すヒントを得ることができます。また、まだ罠にハマっていないひとは、事前にその仕掛けを知ることによって、罠を回避することができ、余計な衝突をせずに済みます。本書では男女の違いについて38パターンが挙げられていますが、今回は私の感想を1パターンお伝えします。

 

①疲れているとに夫は、黙ってほしい。

        妻は、気づいてほしい。

結婚してから私の一番ストレスポイントはこれです。夫は仕事から帰ってきた後や、休日は黙っています(あれ、ほとんどいつもになりますね…)。結婚当初は「何かあった?」→「どうしたの?」→「何か言ってよね!?(イライラ)」という感じで腹が立ってどうしようもありませんでした。正直、何も話さず夫のため息ばかり聞かされて頭がおかしくなりそうでした。しかし、本書では、1日の出来事を話さない夫の方が一般的であり、必ずしも怒っているわけでも不機嫌なわけでもないと述べています。

 

そんな妻への処方箋は「余計ないことを言わないようにする」「夫をコントロールしようとしない」ということ。夫は疲れている、今はそっとしておいてほしいと思っているんだと考えるようにしました。私自身は、夫のため息にいちいち反応せず、自分自身を楽しむことにしました。夫が仕事で疲れているのに私だけ楽しむのはなんだかバツが悪いなと思って、いつもご機嫌をうかがっていました。しかしそれでは疲弊してしまいます。常に自分の気持ちを安定した状態にしておくことが必要です。

 

以前は夫が黙っていたら私も黙っていましたが、今はそんな夫の目の前で楽しそうに読書をしたり、書き物をしたり、スイーツを食べたり、常に笑顔で過ごしています。もちろん、夫を無視しているわけではありません。「お疲れ様、今日も家族のためにありがとう」と労いの言葉を忘れません。そして夫の感情に引きずられず自分軸を持つことが大切です。「明日後輩と飲みにでも行って来たら?」(夫「うーん、考えとく…」「了解!私明日の朝スタバ行くから娘のことよろしく!」という感じで、夫が飲みに行こうが行かないが、私のやりたいことはやるようにしています(以前は夫が外出しないと言ったら、私も遠慮していました…)

 

自分の考えや行動を変えた結果、夫の不機嫌は全く気にならなくなり、常にご機嫌な妻になりました。「なんだよ君ばかり楽しそうで腹が立つ!」って言われるんじゃないかと思っていましたが、思いやりさえ忘れなければ、そんなこと言われないのだと気づきました。むしろ「いつもありがとう」と言われることが多くなったような気がします。相手を思いやりながら、自分のことを大切にしていくとものすごく夫婦の関係は上手くいくようになると感じました。

 

ちなみに「疲れているとき妻は気づいてほしい」に関してですが、察してオーラを出しても夫は気がつきません、我が家の場合は。ですから、私は「今日疲れたから元気ないよ。ゆっくりお風呂入らせてね。洗濯も明日しまーす」とはっきり、穏やかに伝えています。勇気を出して「私も疲れている」と言っていいのです。

 

他にも「夫は、意識的に『武勇伝』を言う。妻は、無意識に『服がない』という」「夫は、目的があるから買いに行く。妻は、目的がなくても買いに行く」など面白いパターンがたくさんありました。

 

まとめとして

・夫婦は「男と女の違い」を認識して、自分の考えや行動を意図的に変えることで改善していくことができる。

・「夫婦」と「恋人」は別モノ。

・「相手の立場になって考える」「思いやり」を持つこと、それが「長持ちする夫婦」である。

と著者は述べています。そして私は「いつも全力で向き合わなくていい」「自分を大切にすることを忘れない」を付け加えています。いつも夫婦関係に悩み毎日を過ごしているのは辛いです。その解決策となるヒントが本書には書かれていますので、一度読んでみてはいかがでしょうか。

 

 

子どもが求めているものは大人も同じ

私は子育てが大好きです。娘は2歳7カ月でまだまだ手はかかるし、毎日忙しいです。しかし、娘の行動に対して次はこうほめてみよう、この叱り方の方がいいかな?と考え実践していくことが楽しくて仕方ありません。子育ては最高のインプット、アウトプット、フィードバックのツールだと考えています。

今回は島村華子さんの『モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』について感想を述べていきます。今回は「ほめ方」にフォーカスします。

さくら

安易な「ほめて伸ばす」には要注意!

「すごいね!」「○○ちゃん天才!」はい、私はこれらの言葉を使っていました。今はほめて伸ばす教育が主流だと考えていたからです。しかし、ほめ方によっては、子どもに不安やプレッシャーを与えたり、モチベーションが下がる原因になったりと、さまざまな弊害があるのだそうです。

「ほめる」とは、評価している側の人の主観で相手の善しあしを決めることです。大きく分けて、ほめ方には3種類あります。

①おざなりほめ

 どういうところがどういうふうに良かったのか具体性に欠ける、中身のない表面的なほめ方をする→「すごいね!」「上手!」

②人中心ほめ

 性格・能力・外見といった、表面上の特徴を中心にほめる→「優しいね」「頭がいいいね」「かわいいね」

③プロセスほめ

 努力・家庭・試行錯誤した手順を中心にほめる→「頑張って最後までやりきったね」「失敗してもあきらめなかったね」「いろんな方法を試したね」

この中での正解は「プロセスほめ」です。

 

以下「おざなりほめ」と「人中心ほめ」がNGな4つの理由です。

1.「ほめられ依存症」となる

2.興味を失う

3.チャレンジ精神が低下する

4.モチベーションが低下する

 

3.チャレンジ精神が低下するの例でいうと、私はよく「優しいね」「いい人だね」と言われていました(ごめんなさい、自慢ではないのです…)。それが実は苦しかったりするのです。優しくなければ私のイメージが崩れ、嫌われてしまうとプレッシャーがかかり、いつも多数派の意見を見極め無難な返答をしたり、相手の思いを感じ取り共感するようにしていました。それはものすごく疲れますし、自分の意見を発することが怖くなり、結局は自分の意見なんぞ持たなくなってしまっていました。大人にとってもこのほめ方はナンセンスなのですから、子どもも同じように、またはそれ以上に感じるはずです。

 

「すごいね」とおざなりなほめ方もダメ、人中心に「賢いね」と能力をほめたり「優しいね」と性格をほめたりするのも効果的ではないとすると、いったいどのようなほめ方をしたらよいのか。

ほめ方には3つのポイントがあります。

1.成果よりもプロセス(努力・姿勢・やり方)をほめる

2.もっと具体的にほめる

3.質問する

 

我が家の例を挙げると、娘はお手伝いに積極的です。洗濯物を器用に畳んでくれるので「すごいね!お姉ちゃんだねー」と言っていました。これはおざなり、人中心のほめ方ですね。プロセス中心ですと「自分から挑戦してくれたんだね。取り出しやすいように畳んでくれんだね。おかげで早く終わったよ、ありがとう」「お手伝いで一番頑張ったところはどこかな」という声掛けになります。そうすると、言葉のキャッチボールも増えて、娘もたくさんお話してくれるのです。難しい質問はまだ答えられませんが「ママ、早く終わってよかったねー。お手伝いしたよー」と話す顔は本当に可愛らしいです。

 

この3つのポイントの他に大切なこと、それは

「本来子どもが求めているのは評価ではなく、何かを達成したとき、新しいことを発見したとき、嬉しいことがあったときに、大好きな両親や先生とそれを共有すること」「喜び・興奮・驚きなどといった感情を、大切な人と一緒にわかちあうことで、自分の居場所があるという感覚が生まれ、幸せな気持ちになる」ということです。

 

この本で強く感じたことは、これは子どもだけに通じることだけではない、人として皆が抱いている思いなのだということです。私も「優しいね」とか「いい人だね」って言われたいわけではありません。自分が楽しんでいるときや、嬉しいことがあった時に一緒にその思いを共有してもらえたとき、私だけじゃないんだって、心が通じ合う瞬間はとても幸せだと感じています。それは周囲全員から認められなくていいことだと最近気づきました。自分を大切にしてくれる、自分の大切な人だけに認めてもらえればそれはとても幸せなことです。

 

話は子どもに戻りますが、子どもの世界は狭いです。その世界は親が大部分が示します。その親と感情の共有ができなければ悲しいし、寂しい思いをするでしょう。私は常に子どもの理解者でありながら、子どもをコントロールせず自分で考え、自分で行動できる子に育ってほしいと願っています。そして、自分を大切にできる子であれば、親としてこれ以上の喜びはありません。

 

 

 

 

 

GIVE&TAKE 与えるステージに立つということ

『GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代』 アダム・グラント著を読み終えました。

今年の私のテーマは「与えるステージに立つ」ことです。それは、信頼できる人とつながり、温かな人間関係を構築したいと考えたからです。与える人間になると、人が自分に集まってくるようになると言います。これまで私は誰かの作った円の中にしか入ったことしかなく、時にはその円からはみ出し、焦ったり、寂しい思いをすることがありました。しかし、自分を中心に円を描いてみたらどうだろうと考えるようになりました。それはとても勇気のいることですが「はみ出し者」という思いを抱かず、無理して相手に合わせなくてもいいのかもしれない。自分の価値観を発信していき、共感してくれる人と過ごせる居場所をつくりたいと考えたのです。「与える人」になりたい、そう思い著書を手にとりました。

クチナシ買ったから車の中が良い香り、幸せ。

まず、人の特性は次の3に分類できると言います。

・「ギバー(Giver/与える人)」

・「テイカー(Taker/受け取る人)」

・「マッチャ―(Matcher/帳尻を合わせる人)」

最終的にこの3つの特性の中で最も成功するのはギバーであるという結論を出していますが、すべてのギバーが成功できるわけではないと言います。ギバーには「成功するギバー」と「燃え尽きるギバー」がいます。中田敦彦さんのYouTube大学ではわかりやすく前者を「エンジェル投資家」後者を「断れないいい人」と例えています。

テイカーが「利己的」で、成功できないギバーが「自己犠牲的」なら、成功するギバーは「他者志向的」と言えます。自分を犠牲にするとすぐにボロボロになりますが、他者志向になるということは、受け取るより多くを与えても、けっして自分の利益を見失わず、それを指針に「いつ、どこで、どのように誰に与えるかと決めることです。

 

学生のころの私はいい人でありたいという思いが強く、自分を犠牲にしながら、なんでも引き受けていました。今思うと典型的な「断れないいい人」でした。本当はどれもしたくなかったし、いやでいやで仕方ありませんでした。さすがに1年続くとひどく疲弊していて「人生相談」と書かれた扉の部屋の前にいました。このままだとまずいと我に返り、その関係を断ちました。自分の時間とエネルギーを使い、燃え尽きてしまったのです。

 

私の場合、誰かに与えると付け込まれ利用されてしまうと考え、人と一定の距離をとるようになりました。自分からは与えない、もちろん相手からも何も受け取らなくていいと非常な無気力な人間となっていきました。しかしこれはこれで、とても狭い人間関係になっていて心から分かり合える人と出会えることもなく、とても苦しい状態でもありました。

 

誰とも分かり合えない状況となっていき、信頼できる人を見つけたいと強く思うようになりました。正直、テイカーとは関わりたくありません。誰もがそうですよね。しかし、この人はテイカーかも、と常にアンテナを張るのは非常に戦々恐々として疲れます。それには自分が「信頼できる人」になるしかないのです。

著者は、相手が誰であろうと「この人にどんなことをしてあげられるだろうか?」と自分に問いかけることが大切であると述べています。将来助けてくれそうな人が誰かなんて必ずしもわかるわけがないからと。

 

私の出した結論は「自分の限られた時間の中で、自分を犠牲にせず楽しいと思えることから与えてみよう」ということです。今私は小さな親切をするよう心がけています。仕事中、自分に余裕がある時には「何か困っていることないですか。私にできることはないですか」と聞いてみたり、いつもよりゆっくり患者さんの話を聞いてみたり。家では子どもが飽きるまで遊んであげたり、心を込めて体を洗ってあげています。

そして、微力ではありますが、自分が持っている知識で誰かの役に立ちたいと思いブログを書いています。1記事書くのに1時間から2時間かかっていますが、私は書くことが大好きなので全く苦になりません。そうしてこのように発信していくと、共感や感謝の言葉をもらえたり、同じような考えを持つ素敵な仲間に出会うことができました。それはすでに与えるより多くを受け取ったと感じています。それが「成功した」と評価しても過言ではないでしょう。

与えることをしない無気力な私では決して出会えなかった素敵な人たちに、今私は出会うことができ、それがどんなに幸せなことか毎日喜びを噛みしめしています。みなさん、いつも本当にありがとうございます。これからも与えるステージの人間であり続けたいと思っています。

 

著書は骨太であり、読むのには少し時間がかかります。購入を迷っている方はまずこちらがおすすめです。

精神科医 樺沢紫苑先生が著書をわかりやすく要約してくれています。

 


【GIVE&TAKE①】与える人こそ成功する時代

中田敦彦さんのYouTube大学。とても面白く、楽しく学べます。

ニュートラルでいようと決めた日

看護師として、急変の場面に出くわし、対応しなければならないことは少なくありません。

患者さんの急な心停止、呼吸停止、血圧低下、意識レベル低下、出血…

いかなる時も命を守る立場として私が1番大切にしていることは「ニュートラルでいること」です。

花

新人時代は経験値もないため、急変時は何をしていいのかわからずその場をオロオロしたり、どうしようどうしようと思考停止していました。そんな時は医師や先輩方も緊迫しているので「早く!」「何やってるんだ!」と言った言葉が飛び交い、余計に委縮し何もできずにその場をやり過ごすばかりでした。

急変に当たらない事ばかり祈っていた私ですが、自分自身が大きく変わるきっかけがありました。

 

看護師3年目のことです。当時は産婦人科に配属しており、夜勤で2人の先輩と勤務をしていました。正期産(妊娠37週以降)の妊婦さんが外出血と強い腹痛を主訴に入院されました。顔色も悪く明らかに様子はおかしい…。すぐに医師が診察し「ソウハク、緊急、緊急、超緊急。今すぐカイザー」と言いました。ソウハクとは「常位胎盤早期剥離」のことであり、正常の位置にある胎盤が赤ちゃんが産まれてくる前に剥がれてくる病態です。赤ちゃんは母体から胎盤を通して酸素を供給されているため、最悪の場合赤ちゃんが酸欠状態となり命が奪われる危険性があります。それは、母体にとっても。一刻も早く手術室に入室し、赤ちゃんを取り出してあげることが必要になります(医療用語でカイザーと言います)。

赤ちゃんとお母さんの命を絶対に救わなくてはならない、誰もが必死になります。今までの私ならパニックになっていたことでしょう。しかし、この時の医師の「緊急、緊急、超緊急」という大声を出さずに確実に緊急度が伝わる落ち着いた言葉がチームや妊婦さんを落ち着かせてくれたのです。

すぐに先輩がリーダーとなり「今すぐ手術で赤ちゃんを出します。手術室に入るまでの準備を手伝いますね」と妊婦さんに声をかけ、私に向かって「あなたは点滴をつなぐ準備をしてね」と緊迫した中にも優しさのある言葉で指示をしてくれました。決して焦らせることなく。素晴らしい医師、先輩の指示があり、私は落ち着きを取り戻し自分にできる処置をこなしました。そして妊婦さんが入院してから数分で手術室に入り、母児ともに生命の危機を乗り越えることができました。

 

私の一生忘れることのない出来事です。あくまでも私の意見ですが、あの時誰一人として冷静さを失わずに処置が行われたため、大切な命を救うことができたと思っています。しかしながら、救命救急の現場ではどんなに尽力しても救えない命もあるのが実情です。それでも、この経験を通し、自分が冷静でニュートラルな視点でいられることができれば、チームメンバーに大きな影響を与えることを私は実感しました。人の感情は伝染します。ネガティブな感情もポジティブな感情も。怒鳴り声が飛び交えば、周囲は委縮し身体が思うように動かなくなってしまったり、ミスが起きたりと、結果的に時間を大幅にロスしてしまします。1分1秒の時間の違いが患者さんの命を救えるか、救えないかにかかっています。

それから私は急変について勉強を深め、いくつかのライセンスも取得しました。急変時に備えまずできることは知識を持つことだからです。

そして、急変時どんなに周囲が焦っていても、自分より若いメンバーしかいなくても、決して冷静さを失わないようにと心に決めています。深呼吸をし、今できる最善のことをやる、それだけです。医師が大声を上げても「焦らなくていいよ。○○さんは、今使った薬の時間を紙に書いて。わからない薬の名前はひらがなでもいいよ」とアドバイスをしたり「○○は引き出しの○段目に入っているよ。落ち着いて探してみて」と具体的に必要なものを探せられるように声をかけています。

このように実践し特別評価を受けたことはありません。当たり前と言ってしまえばそうかもしれません。ただ、自分の中でその時最善の看護をしたい、それだけです。チームメンバー一人ひとりが本来の力を出し切れば、よりよい看護が提供できることでしょう。その時影響を与える人でありたいと思って日々学び働いています。

 

私の看護師人生に大きな影響を与えて下さった医師、先輩に感謝しています。この私の経験がどなたかのお役に立てたら幸いです。

 

おすすめ図書

 

家庭内の幸せのためにしたこと

今日で1月が終わりますね。

あっという間。でも、とても充実していて、1日1日が楽しくて仕方ありませんでした。

みなさんにとってはどんな1か月でしたか?

私は妻として大きく変化した1か月だったと振り返ります。

  

R0022132


私は『7つの習慣』で「まずは家庭内での成功を目指せ」という一節を読み、著書が人生のバイブルとなりました。

今月夫は2週間連続勤務で休みがないうえ、朝も6時前には出勤し、帰宅も20時は過ぎていました。

私が夫にしたことは、とにかく睡眠をとってもらうこと。

睡眠不足が1番体に悪いと知っているので、夜ご飯を食べ終わったら、少し会話をしすぐに横になってもらいました。

そして夫の好きな食べ物を用意すること。夫は食べることが1番の幸せなので、お寿司を注文したり、肉料理をつくりました。ご褒美があれば頑張れるという心理をフル活用です。

風邪をひきやすい夫ですが、なんとか忙しい2週間体調を崩さずにやりきりました。

また、私が私のためにしたことは、家事をさぼること(笑)夫の協力が得られないならばとにかく頑張らないことに徹しました。案外なんとかなるもんですね。あとは好きなことをして心の充電をすること。自分自身が幸せを感じることです。

 

…正直、少し前までは「忙しくても家事を手伝ってくれー」と思っていましたし、夫にご褒美なんて考えも薄かった気がします…。そのころの私は自分の好きなものもわからなかったし、家事育児を理由にし「自分は犠牲になっている」という思いが強くありました。しかし自分が幸せだと感じることができれば、相手の幸せも考えることができます。これが私の中で大きく変わったところです。

 

自分と家族が健康でいられることは本当に大切なことですし、その健康を守る役割が自分であると考えています。でも、まずは自分を大切に。それができるとおのずと相手を思いやれるようになります。慈悲の瞑想というものでは、まず「私が幸せでありますように」と自分に対して慈悲の言葉をかけることからスタートします。自分を大切にできる人でないと他人への慈悲など与えられるはずがないのです。

これからも、家庭内の成功を目指し夫婦関係や子育てについて学び、アウトプットしていきたいと考えています。ブログを読んでくださいましてありがとうございました。

 

 

危機を乗り越えるマインドフルネス (精神科医の本)

危機を乗り越えるマインドフルネス (精神科医の本)

  • 作者:藤井英雄
  • 発売日: 2020/08/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

本当の自分でいることでの人付き合い②

前回「本当の自分でいることでの人付き合い」について記事を書きました。

 

harukamotan.hatenablog.com

 

本当の自分に合う人が見つかる方法として以下の5つを挙げ、①~③までお伝えしましたので、今回は④、⑤について述べていきます。

①自分は何が好きなのかを見つける。

②好きなものが見つかったら、それを公言する。

③少しでも違和感を感じる人からの誘いは断る。

④自分から探しに行く。

⑤仲間に見つけてもらう。

 

実は、③少しでも違和感を感じる人からの誘いは断る、ができるようになってから気づいたことがあります。今までの交友関係で残したいと思える人がほとんどいなかったということです。さすがに自分がわがまままで突き抜けて協調性のない人間なのでは!?とゾッとしました。もちろんこれまで付き合ってきた方たちが悪い人だったわけではないのです。ただ、自分を押し殺し付き合ってきたというだけで。思い切って、ここは自分を否定せず、これまでの友人たちとは「合わなかっただけ」と受け止めることにしました。

これまで自分に合う人、合わない人って考えたことがなかったんですよね。職場が一緒だから付き合うし、声がかかれば飲みに行くっていうスタイルで、人と距離をとることもしないできてしまったので、それは疲れて当たり前だったよねって今では受け止めています。

これまでの交友関係から離れて、人と接することがなくなりとても楽に過ごせるようになりましたが、自分の考えや趣味について話せる人がいないというのは、どこか寂しいと感じるようになりました。いくら家族を大切にしていても、家族でも分かり合えない部分があるんです。自分の考えって間違っているのかな…私って誰とも分かり合えないの…?と感じていました。

花

「仲間がほしい」

「共感しあえる相手を見つけたい」

自分の考えを持つようになり、日に日にその思いは強くなりました。

そして

④自分から探しに行く。

⑤仲間に見つけてもらう。

 を実践してみたところ、私に似た感覚を持っている人や、共感しあえる相手と出会うことができたのです。

 

④自分から探しに行く。

自分にとって居心地のいい相手とはどんな人かを考えました。自分と似た感覚を持つ人…穏やかでありたいと考えていてニュートラル思考、読書や映画が好きで、考えを押し付けず否定しない人…

まずは職場でアンテナを張ってみました。するといつも挨拶を交わし業務内容だけですが他愛なく話せる人がいたことに気づきました。いい意味で空気のようで疲れない、毎日何気なく話しすぎていて気が付かなかったけれど、とても心地よい人。思い切って話かけてみると「ずっと仲良くしたいと思っていました」と言われました。なんというかこんなことを言われたことがなかったので驚きを隠せませんでしたし、とってもうれしい瞬間でした。おそらく、自分がどういう人間かもわからずにいたので、自分に合う人を探しに行ったのが本当に初めてだったんですね。その方は子どもが同い年なので、これから子育てについても話していけそうです。

そうやって自分の視野を広げていくと、あらゆる場面で「あ、この人は私と似た考えだ」「この人の雰囲気が好きだなぁ」と感じる人を見つけられるようになりました。実際声はかけていませんが、自分に似た感覚を持つ人って、ちゃんといるんだなって気づくことができました。

 

⑤仲間に見つけてもらう。

SNSのアカウントを立ち上げ、自分の好きなことや感じたことをどんどん発信していきました。SNSは自分のペースでできるので疲れを感じません。発信していくと「私もそう思います」とコメントをいただき、いいねやフォローをしてもらえるようになりました。私も「いいな」と感じる人には積極的にリアクションしていきました。

本当の自分を表現しても認めてもらえ、趣味を共有できる楽しさを知ることができました。だれも私のことをわかってくれない…と悲観することもなくなりましたし、自分の感覚を肯定できるようになりました。自分には居場所があると思えるとそれだけで幸せを感じ、もう無理して周りに好かれようと思わなくてもいいんだと一気に肩の力が抜けました。

 

この5つの方法で、苦しくてどうしようもなかった人付き合いが楽しいものに変わっていきました。一番大切なことは自分から行動を起こすということ。「自分をわかってくれる人なんてどうせいない」「私は孤独な人間だ」と思うだけで何も行動しなければ何も変わっていきません。精神科医・樺沢紫苑先生は「現実を変えられるのはアウトプットだけ」と述べています。これからは楽しい人生を送りたい、そのためにもアウトプットし続けたい、そう思っています。これまでの私と同じように悩んでいる人に、このブログがどなたかの役に立つことを願っています。

 

参考図書

 

 

学びを結果に変えるアウトプット大全

学びを結果に変えるアウトプット大全