読書から、穏やかな心を

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「基本」を学ぶ勉強法とは

精神科医・樺沢紫苑先生の「ムダにならない勉強法」を読みました。

 

「勉強しよう!」と思ったら、まずは「基本」を学ぶということです。

守破離においても、学びの第一歩は「守」であり「基本」を守ることになります。

基本を学べば成長が早く、圧倒的に時間を節約できるといいます。

 

私が一番心に響いた勉強法を紹介します。

何もしないですべてを吸収する!~「ミラーニューロン勉強法」

College Student

 

「売れない劇団員の法則」をご存じですか?

売れない劇団員が、安い居酒屋で深夜まで演劇論を戦わせている。

「売れない劇団員」がいつまでも売れないのは「売れない劇団員」同士で一緒に過ごしているから。

成功できないマインド、行動、習慣にどっぷりとつかっている。

ネガティブ思考の集団が討論してもいいアイデアが浮かぶはずもない、という法則です。

自分が誰とつき合い、誰と時間を過ごすのか。それによって、どれだけ成長できるのかが決まります。

つきあう人を間違ったり、ぬるま湯のような環境にいたりすると、どんなに頑張っても「自己成長」にはつながらないのです。

 

赤ちゃんは親の真似をしながら、親の言葉動作をスポンジのように習得してきます。

それは「ミラーニューロン」が働いているからだそうです。

このミラーニューロンは赤ちゃんほどではないにしても、大人になっても常に活動しているといいます。

私たちは見るものすべてを真似てしまう傾向があり、ミラーニューロンの特性を理解すると、何の努力もせずに、全自動で楽に勉強することができるというわけです。

 

この章を読み、自分の核心を衝かれ非常にドキッとしました。

(もっとも娘が「ママのマネ」といって変顔するのはひやひやものですが…(笑)

 

看護師新人の時、上司や先輩にとても恵まれた環境で仕事をすることができました。

「嫌いな人なんて一人もいない」と言っていた上司はニュートラルな視点を持ち、常に勉強を欠かさなかった人なんだろうなと振り返ります。

職場は常にポジティブな話題であふれており、仕事が終わると上司や先輩と食事をしたり、一緒にセミナーに参加したりと新人ながらも楽しい毎日を過ごすことができました。

そして看護師3年目で講演もさせてもらい、ものすごく自己成長が加速していたことを思い出します。

 

しかし、素敵な上司は異動、先輩方が退職していき、自分が先輩となった時、すっかり私は「売れない劇団員」へとなっていきました。

それは何ひとつプラスなことはなく、成長もせず、逆に職場がぎすぎすしていくものでした。

 

著書を読み、ミラーニューロンの勉強法は本当だなぁと当時を振り返ります。

さて、今よりも自己成長するにはどうしたらよいか。

それは

自分よりも圧倒的に上のステージの人たちと同じ空間にいて、同じ時間を過ごす。

そうした中から、成功者の考え方や行動パターンや発想法を学ぶことができます。

それもミラーニューロンの働きによって、特に努力しなくとも、勝手に学ぶことができるのです。

と述べられています。

 

私は樺沢先生のように情報発信をして予防医学に力を入れる生き方に強い憧れを抱いています。

私も医療者なので、自分の経験や知識で人の役に立つような情報を発信していくのが夢です。

 

そして今は樺沢先生の読者の方とSNSで交流を持つことができています。

わたしより圧倒的に前に進んでいる方ばかりです。

自分なんか相手にされないかも…といつも緊張感を持ちながら「いいね」やコメントをするのですが、皆さん親切に返信してくださいます。

私のブログにも反応をいただき、本当に良い刺激になっています。

ポジティブなやりとりがあり、新人のときと同じようなワクワクした気持ちで読書やブログを続けることができています。

 

結果はすぐにでないと本書にも書かれています。

しかし10年続ければ夢は必ず実現するとも書かれています。

今は子育て中ですし、無理はできませんが、10年後の自分のためにできる範囲で続けていこうと考えています。

 

自分が誰とつき合い、誰と時間を過ごすのか。

ミラーニューロンの勉強法を念頭に置き、再び「売れない劇団員」にならないよう精進していきます!

 

参考図書

 

ムダにならない勉強法

ムダにならない勉強法