読書から、穏やかな心を

本を読み、感想を書くことによる癒しを届けます

本当の自分でいることでの人付き合い

人付き合いが楽しい、最近そう思えるようになった。しかし、それまでは本当に苦手だった。おそらく思春期からずっと…。

私がどうやって人付き合いを変えていったのかお伝えする。

 

花

私は人当たりがいいから基本第一印象はいい。でも、とにかく嫌われたくない、いい人でありたいと思っていたから、その第一印象が崩れないようにいつも必死だった。

けれども、断ることもしないし、嫌なことも嫌と言えず、人に会えば疲れ、ぐったりして次の日まで寝込んでいた。

人と会うのが疲れる…もういっそのこと誰とも関わりたくない…そう思っていた。

私には仕事以外のコミュニティは一切なく、集まれば仕事の話しかしなかった。仕事の話はたいていネガティブだ。

そして私は自分の趣味がない。何が嫌で、何が好きかもわからなかった。

周りが悪いのではないのだ。私は仕事ではテキパキしている人間だから、自然とテキパキしているひとが集まっていた。でも仕事を終えた私は、本当はのんびりしている。だから、ふだんからテキパキしている人と交流を持つと非常に無理が生じていた。

交流は飲み会。同僚と遊ぶのは飲み会しかなかった。今考えると、大勢の集まりも、お酒もそんなに得意じゃなかった。私は朝の一人の時間が好きで、読書や映画が好き。食事は夜じゃなくてランチの方が好き。なんだか、真逆のことをして自分で勝手に疲れていたんだとやっと気づいたのだ。

「テキパキ」「お酒が好き」「誘ったら断らない」「なんでも頼みごとを聞いてくれる」みんなから見た私はこうだったんだと思う。

こうやって表に出している自分に合う人が集まるのは当然のことだった。

 

ではどうしたら本当の自分に合う人が見つかるのだろうと考えた。

そのために私がしたことは以下の5つ。

①自分は何が好きなのかを見つける。

②好きなものが見つかったら、それを公言する。

③少しでも違和感を感じる人からの誘いは断る。

④自分から探しに行く。

⑤仲間に見つけてもらう。

 

①自分は何が好きなのかを見つける。

とにかく自分が「これ好きかも」「ワクワクする」「心地よい」と思うことを何かやりながら判断していった。朝のカフェは落ち着くと感じれば好きなことだし、映画を観て、こういった内容は私は合わないなと思ったらそのジャンルは省いてみるなどして、常にアンテナを張って見つけていった。

 

②好きなものが見つかったら、それを公言する。

まずはSNSで発信した。好きなものを好きって言うのは勇気のいることだけど、自分を知らない人に表現することは意外にも私には容易だった。常に発信し続け、勇気が持てたら、今度は職場で言ってみた。

「私は映画が好きです」「ペン字が趣味です」「普段は読書をしています」

そうすると後輩が映画に誘ってくれた。私の周りはいつもテキパキしている人しかいなかったけど、その子はとても穏やかで、のんびりしている側面があって、私にはこういう雰囲気の人が合うんだなと胸が熱くなった。今までも、本当の自分に合った人は何人もいたけど、自分がどんな人間かもわからず、見過ごしてきてしまったのだと思うと涙がこぼれそうになった。とにかくうれしい瞬間だった。

趣味がインドアだからか、テキパキしているアウトドアな人からは自然と誘われなくなった。休み時間も読書をしているので、興味のない人からは声がかからない。そういうものなんだなとストンと腑に落ちた。

 

③少しでも違和感を感じる人からの誘いは断る。

以前は断ったら相手が悲しむかな、悪いかなと思ったり、物分かりのいい人と思われたくて断ることができなかった。でも、自分の心に正直になると、そのお誘いは「行きたくない」「苦しいこと」

最初は苦しかったけど「今日は疲れているので」「ちょっとそれは遠慮しておきます」と練習をを積むことで断ることができた。そうすると相手も「ああこういうのは苦手なんだ」「私とは違うんだ」と思うのだろう。それからは徐々に誘われなくなり、自分の好きなことや、本当につながりたい人のために自分の時間を使うことができた。

 

長くなってしまったので④⑤は次回の記事で書こうと思う。

人付き合いが苦しい場合、やはり自分の「楽しい」と反していることが多いのだと考える。私の場合は自分が何が好きで、何をやっているときが楽しいのかわからなかったし、わかろうともしなかったから、こんなにも長い間辛い、苦しいと思ってしまった。相手にも失礼だったと思う。一緒にいて楽しいふりをして、限界を超えると会えなくなっていた。きっと傷つけただろうし、がっかりさせたかもしれない。自分が我慢して生きることは、自分にとっても周りにとってもいいことではないのだ。

 

「自分らしく生きる」私の人生のテーマ。

このテーマでずっと記事を書き続けられるくらい、長い間自分を押し殺して生きてきたのかもしれない。そして、きっと同じように悩んでいる人は私だけじゃないはずだって思っている。このブログがどなたかに勇気を与えられますように。

自分の「楽しい」ことを見つけると、誰かのためじゃなく自分のための人生を歩むことができます。それはとても幸せなことです。

 

参考図書