読書から、穏やかな心を

本を読み、感想を書くことによる癒しを届けます

イライラした気持ちが楽になる方法

仕事の日の朝、娘のお世話をしながらイライラしてしまう日があります。

「ママー、ここに座って遊ぼうよ」

「今日髪縛らない!やっぱり縛る!」

「その服きつい。いやなの」

こらー!いい加減にしなさーい!…といった感じです。

子育てってイライラすることが多いですよね。もっと穏やかに生きていたいのに。なんでイライラするんだろうと思い、調べていくと大きな気づきが2つありました。

梅

 

まず一つ目。怒りとは「二次感情」であること。

怒りの感情の根底には、焦り、心配、不安、寂しさ、悲しみ、落胆などの感情が潜んでいます。これらの潜んでいる感情を「一次感情」といいます。人は、一次感情が満たされないときに、怒りという二次感情を使って対応することが多いのです。

私のイライラパターンを振り返ってみます。

子どもの遊びに付き合ったり、お世話に時間がかかる→(一次感情)仕事に遅刻してしまったらどうしようという焦り→(二次感情)イライラ

というふうに考えられるわけです。そっかー、私はただイライラしていたわけじゃなく、それには理由があったのだとわかり、怒りの正体を知ることで、不思議と気持ちは楽になりました。

 

そして、これまでは「今日も大声出しちゃった」と落ち込むだけでしたが「じゃあ焦らない方法を考えよう」という思考に変わりました。朝時間が無くなる原因の一つは家事です。正直、朝頑張らなくていいのです。仕事が終わって帰ってきてから寝るまでにできればいい、そう考えました。娘の遊びにも無制限で付き合っていましたが、時間になったら切り上げ自分の身支度をしてしまう。もちろん娘はもっと遊んでと泣きます。でも、その時は余裕があり「準備が終わるまで、少し待っていてくれるとうれしいな」と優しく声をかけられるので、私はこの方法を選びました。出発ぎりぎりまで一緒に遊んで、イライラして「早くして!」と言うことの方が子どもを傷つけることになるからです。

 

そしてもう一つ。私は「穏やかに生きたい」というテーマを自分に掲げています。ですから、イライラした日があると、理想の自分からかけ離れたと思い悔しくなります。しかし『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』にこのような一文がありました。「人は『不完全さを認める勇気を持つ』ことが必要であると。完全であろうとするから苦しくなる。なぜならば完全な人間など、この世に一人も存在しないからです」これを読み、私はいつも完全さを求めて、自分で自分を苦しめていたことがわかりました。

イライラしない対処法も考えましたが、それでもできない日もあります。人間ですから愛情に限界はあります。「そんな日もある」「イライラするくらい一生懸命だったんだ」と、自分を認めていければいいのだと、そんな人間臭さを持って生きていけたらいいと思えました。

 

最後に。子育てに限った話ではありません。今あなたがイライラが止まらない、そう感じているなら、あなたの心が悲鳴を上げている証拠です。そんなときは、自分が幸せになれる方法を探しましょう。私は文章を書いているこの時間が最も幸せな時間です。記事を書き終えた後「よーし、家族のご飯をつくろう」「今日も1日娘と楽しく過ごすぞ」と誰かを思いやることができます。自分の心を幸せで満たしたとき、自分の周囲の大切な人を幸せにできるのです。

 

参考図書

 

 

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉

  • 作者:小倉 広
  • 発売日: 2014/02/28
  • メディア: 単行本