読書から、穏やかな心を

本を読み、感想を書くことによる癒しを届けます

『3つの幸福』ポジティブ感想文

今、私は「幸せ」です。

小さいながらもセロトニン的幸福(心と体の健康)、オキシトシン的幸福(つながり・愛)、ドーパミン的幸福(成功・お金)、3つの幸福を手に入れることができているからです。

昨年7月『ストレスフリー超大全』ではじめて3つの幸福について学びました。そこにはセロトニン的幸福、オキシトシン的幸福2つの土台が安定しないと、成功やお金で幸福は得られないと述べられており、私は言葉を失いました。今までずっと、健康やつながりをないがしろにして、社会的成功とお金を求めて生きてきたからです。それから樺沢先生の本を夢中になって読み、「幸せ」について考えを改め、自分なりに試行錯誤し取り組んできました。

ですから『3つの幸福』が出版されると聞いたときは、楽しみで仕方がありませんでした。自分の進んでいる道がこれでよかったのか、やっと答え合わせができると思ったからです。そして、本書を読み、私は確実に幸福に向かって歩んでいると手ごたえを感じました。本書での気づきを3つ述べます。

 

 

気づき①:幸せ収集能力で幸福度は決まる

私は今まで「楽しいことなんて何もない」「何が楽しいのかわからない」と思っていました。もちろんネガティブ思考でした。そんな私が幸せのためにまず始めたことが、ポジティブ日記です。

初めは楽しいことなんてあっただろうかと、1つ書き出すのも大変でした。しかし、毎日なんとか絞り出して書いていくと、自分の「楽しい」がわかってきます。それだけではなく自分の好きなこと、うれしいこと、心が温まること、モチベーションスイッチ、総じて「幸せな瞬間」がわかるようになりました。本書で述べられている「幸せ収集能力」が非常に高まり、今この瞬間に感じている幸せをすぐにでも述べることができます。

また、過去の恥ずかしかった自分、未来の漠然とした不安、それらを思い出しそうになったら「それは今じゃないよね。今はもうあの時の自分ではないし、今は健康に平和に生きている。それでいいじゃない」とネガティブ感情をポジティブに変換し、「今」にフォーカスできるようになりました。本書を読み、私はポジティブ日記の効果を得ることができていたのだと実感しました。

 

私はドーパミン的幸福を求め、娘が生まれてすぐに看護師として復帰しました。しかし、ポジティブ日記を始め、そこにある幸せに気づき、退職を決意しました。社会的成功を収めなくても、お金を稼がなくても、幸せになれると確信できたからです。もちろん仕事をしながらも健康やつながりを大切にされている方もたくさんいらっしゃいますが、私には仕事のウエイトが重くバランスを保つことができませんでした。これからは、3歳になる娘の成長を肌で感じながら、そばにいられる喜びを噛みしめて生きていこうと思います。

 

 

 

気づき②:人間関係は勝手に育たない

最近ずいぶんと人間関係が豊かになってきたなと感じていました。夫婦関係、交友関係、職場でも穏やかな人間関係を築くことができています。それがなぜだか考えたこともありませんでしたが「人間関係は、勝手に生まれれて、勝手に育つものではない」「だからこそ、『人間関係』や『コミュニケーション』を勉強してください」と本書に書かれているのを目にして、自分の本棚に向かいました。私は昨年30冊以上の人間関係に関する本を読み、学んでいたことに気がつきました。これは本当に無意識でしたが、きちんと実践していたから、人間関係が良好になり、オキシトシン的幸福が満たされていたのですね。

そして、私は母と話をすると必ず口論になってしまうので、本書を読んでから、聞く技術について一冊読んでみました。本の内容をさっそく実践すると母の話に思いやりを持って聞けるようになりました。長年の悩みがうそのように一瞬で消え去りました。これには本当に驚きました。口論になってしまうのは母が悪いと決めつけていたのですが、その責任の半分は私にあったということを身を持って感じた次第です。「人間関係のスキル」は「幸せになるスキル」、まさに樺沢先生のおっしゃる通りでした。

これから子育てや、ママ友づきあいに不安を抱いていましたが、きちんと学んでいけば、良好な人間関係を築いていけるでしょう。私なら、きっと大丈夫、そう思っています。

 

 

 

気づき③:自己肯定感が低い人は依存症になりやすい

私は人に依存しやすい性格でした。それは、自己肯定感が低く「嫌われたらどうしよう」と思っていたからなのだと気づきました。ずっと他人の目を気にして生きてきたので、幸せだと感じたことはありませんでした。しかし、本書で自己肯定感を高めるには「安定した人間関係」や「成功体験」と述べられています。

上記でお伝えしたように私には今安定した人間関係があります。そして、私は本を読んだり、映画をみたら必ずアウトプットしてきました。自分の体験と照らし合わせて考察しています。自分の心の問題と向き合い、受容し、克服してきました。このように確認作業をしていくと、自分にはできていることがたくさんあると気づき、成功体験の積み上げになっていることがわかります。その結果、私は自己肯定感が高まったことを実感しています。人から嫌われることなど怖くありません。もし嫌われてしまっても「自分とは合わなかっただけ。それだけのこと」と考えられるようになりました。

 

私は樺沢先生の本を読んではそのノウハウを実践してきました。そしていつもその評価方法が知りたくなります。今回『3つの幸福』を読み、私は間違いなく「幸福」に向かって歩んでいるということがわかりました。もちろん、歩んでいる「今」こそが幸せだということも気づいています。

 

 

 

今回、光栄なことに私のポジティブ日記の実例、親切日記の効果を掲載していただきました。掲載を読んだ方から「参考にします」「私も親切日記をはじめてみます」とメッセージをいただき、本当にうれしく思います。樺沢先生に深く感謝申し上げます。

 

私はセロトニン的幸福、オキシトシン的幸福をないがしろにして、ドーパミン的幸福を求め、すべてが崩壊した過去があります。樺沢先生に出会わなければ、これから何度もその不幸な生き方を繰り返していたかもしれません。しかし、この本の内容を心に留めておけば、これからは幸せな人生を進んでいけることでしょう。

 

この本を読めば、誰でも確実に幸せになれます。なぜなら、その1人目が私だからです。「日本人のメンタル疾患と自殺者を減らす」というビジョンを掲げる樺沢先生の温かな気持ちが、どうか1人でも多くの人に届きますように。

 

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精神科医が見つけた 3つの幸福

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  • 作者:樺沢紫苑
  • 発売日: 2021/03/16
  • メディア: Kindle版