読書から、穏やかな心を

本を読み、感想を書くことによる癒しを届けます

天職とはなんだろう

看護師という仕事は好きです。しかし、看護師にも多岐にわたる働き方が存在します。いくつかの部署や病院をを勤務していく中で、「やはり適材適所ってあるんだな」と感じることがありました。大変な思いもしたけど、その経験があるからこそ、自分の適性が見えてきたような気がします。

 

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私が心から楽しいと思えた仕事は産婦人科です。産婦人科は自立した方が多く、比較的介護量が少ないので、コミュニケーションに時間を当てることができます。切迫早産で安静が必要な妊婦さんの不安な気持ちを聞いたり、頭痛のある妊婦さんに肩や背部のマッサージをしたりすること。婦人科では、安全に抗がん剤治療ができるようそばに付き添い点滴管理をしたり、終末期の患者さんの家族と面談したりしていました。私は心に寄り添うケアをすることが好きなんだと気づきました。反対に、ナースコールや業務量の多さに追われ、自分の心を失い、患者さんの心のケアに行きつかない仕事は、とても苦しいものでした。

また、子育てしながら働くことは、独身の頃とは違い、常に時間との闘いです。私は家にいたいと思うようになりました。今は外にでて働いてはいません。しかし、それでもアイデンティティは看護師です。

 

自分のこの人生に与えられた、好きなことを受け入れる。

その好きなことで、人の役に立ちたいと思う。

その好きなことで、誰かに喜んでもらいたい。

その対価して、お客さんと気持ちのいいお金のやり取りをする。

そんな人生なら、多少、慎ましい生活でも人生に十分満足できる。

やりたいこと探し専門心理カウンセラーの中越裕史さんの『天職の見つけ方』で、天職についてこのように述べています。私は人の心に寄り添うこと、文章を書くことが好き。今はブログを書いて誰かの役に立ちたい。それで少しでも心が楽になる人がいたらうれしい。

 

今は収入を得ていません。夫がいるから悠長なことが言えるのかもしれませんが、こうやって毎日ブログを書き慎ましく暮らす生活を、私はとても気に入っています。いつかやりたいことも、少しずつ見えてきています。文章を書いたり、読書をしたりすることが、一日5分だけでも取り組めるのならば、それは天職に近づいているのだと信じてやみません。

 

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