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【女子の人間関係】上から目線のアドバイスが苦痛な場合の対処法

前回に引き続き、精神科医・水島広子さんの『整理整頓 女子の人間関係』の気づきを述べていきます。

今回は「上から目線でアドバイスしてくる友人」についてです。

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これは「お母さん病」「お姉さん病」とでも呼んでよい現象。相手のことは自分が一番よくわかっている、というような感覚を女性は持つことが少なくないといいます。これは、「自分の領域」と「他人の領域」の区別がつけられない、という特徴に由来します。

もともと女性は、察することを期待され、上手く察することができると「気が利く」と褒められるものです。「気が利く、細やかな女性」と言われる人は、相手の顔色を読んで、求められていると思えることができる人。「女性らしさ」として求められているものの一部は相手の領域を侵害する性質なのです。

 

対処法は、これを単に「女性のパターン」の代表的な一つである「自分の領域」と「相手の領域」の区別の欠如とみれば、「上から目線」と捉えることも、苦痛に感じることもありません。人が何かを言えるのは「自分の領域」においてのみ。こちらは相手が言っていることに真実を感じる必要もないし、もちろん言う通りにする必要もありません。「彼女には『お姉さん病が」出ているな」と見るだけで十分なのです。

「そういってくれるのはありがたいけど、自分でやってみるね」と言った時に応援してくれるのであれば友情です。しかし、自分を否定されたと捉える相手ならば、その時は友情を深めるのは今はあきらめた方が良いかもしれません。自分の行動を縛らない形で彼女の意見を尊重し、できるだけ関係性に距離を置いていくようにした方が良いでしょう。

 

私にもこのような経験があります。学生のころは、友人の方がお姉さん的な感じで何でも知っていたし、大人びていて、私も頼りにしていました。彼女は結婚も出産も私より早かったです。しかし、社会に出て責任を持つようになると、私もいつまでも妹的存在ではないのです。そうすると、彼女のアドバイスが少しずつ苦痛になっていきました。

今は少し距離を置いていましたが、著書を読んで少し考えが変わりました。私を思いやり、本当に気が利いて、しっかりしているすてきな友人でした。「私の領域に入らないで」と考えるのではなく「あなたの領域を尊重している」というスタンスでいようと思っています。もう学生の時のように無邪気にはふるまえないけど、私は私らしくを決して忘れずに。ゼロかヒャクではない、楽な人間関係を築いていきたいです。

 

参考図書 

女子の人間関係

女子の人間関係

  • 作者:水島広子
  • 発売日: 2017/06/16
  • メディア: Kindle版