読書から、穏やかな心を

本を読み、感想を書くことによる癒しを届けます

「母親なんだから」を求められるときの対処法

「子どもは3歳まで母親がみるべき」
「今の人は自由でいいね」
「母親になったのに趣味?我慢しなきゃ」

子どもが産まれると「母親はこうあるべき」という意見に遭遇することがあります。
自分のことはすべて後回しにしなさい、子どものために母親は自由を犠牲にしないさい…そんな風に言われているようで、辛い思いをしているママたちを見てきました。
私もその中の一人でした。

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この気持ちに整理をつける方法があります。
まず、なぜ「こうあるべき」を押し付けられるのかを知ることです。
自分自身が女性であるがゆえに何かを我慢した人は、その被害者意識から、我慢していない女性を「許せない」と感じることが少なくないといいます。
一般的に自分が「べき」で縛られている人は、他人のことも「べき」で縛りたがるのです。
「子どもは3歳まで母親がみるべき」に縛られている人は、他の女性にもそれを求めます。
「どうしても子どもを手元で育てたい」と強く望んだのではなく常識的な「べき」から行動している人は、自由に生きている人を見たとき「そんなふうに生きるべきではない」と感じるのです。
そして、ちょっとした意地悪につながっていきます。

では、言うとおりにしなくてはならないのか?という問題ですが、そうする必要は全くありません。
母親がどうあるべきかは、ひとりひとり考えが違って当然です。
ただし、相手と対立しないこと、反感はトラブルのもとです。
上手に交わすスキルを身につけましょう。

以下、私が実践して、効果のあったものです。
・相手を見下さない
⇒どちらかが正しいわけではありません。「あたなたはそういう意見なんですね。でも私はこういう考えです」という自分軸を持つことが大切です。
・否定も肯定もしない
⇒私はにこっと微笑んで、そのあと真顔でスルーしています(笑) 余裕があるときは「そうなんですね」と一言だけ。
・自分の意見は言わない
⇒特に趣味や遊びといった人生を充実させる方向のものは言わない方がいいです。女性の「比べる心」を刺激してしまいます。
・そうではない友人をつくる
⇒「母親はこうあるべき」という人とは距離を置き、趣味や遊びを大切にしている友人をつくりましょう。私もそういった友人がいます。友人も子どもがいますが、常に何か楽しいことを探し行動しています。「この間紅葉を見てきたよ」「ケーキを作ったよ」「あの本のここがおもしろい」など、楽しいことの意見交換をしています。


これらを1年間実践してきましたが、トラブルになることはありませんでした。
私も「母親はすべてを犠牲にしなくてはならないのか」とひどく悩んだ時期がありました。
しかしこういった知識を持ち行動していけば、他人の意見に惑わされることなく、自分の人生を歩むことができます。
もちろん、子どもを産んでからできなくなってしまうこともたくさんあります。
それでも、今できる範囲で、そして子どもと一緒に楽しめる工夫をしていけばいいのだと考えます。

▼参考図書▼
女子の人間関係
「育ちがいい人」だけが知っていること