読書から、穏やかな心を

本を読み、感想を書くことによる癒しを届けます

「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本/武田友紀著~感想、ToDoを実践

「HSP(とても敏感な人)」の分類には入らないが、「気がつきすぎて疲れる」のは自分だなと思い手に取った一冊。

「嫌われたらどうしよう」「仕事のできないやつだと思われるのではないか」という思いが強く、苦手な人にも笑顔でご機嫌を取り、そして傷つき(笑)、他の人の仕事を手伝いすぎて仕事量が増え疲弊していた。

そこで著書を読み気付きを得たこと、ToDoを実践しその評価を記述する。

 

悩み①病棟休憩室の密室で不機嫌な人と関わるのが苦手。それに昼休みは本当は読書したいけど、空気の読めないやつと思われたらどうしよう。

気づき:笑顔ですればするほど、相手は繊細な人に寄り掛かるため、できるだけ相手から離れる。自分をケアする行動をとってみる。

ToDo:広い食堂で昼食をとり、読書をする。
評価:食堂に行き始めたときには「どこで食べてるの?」「食堂に行く人なんているの?」と聞かれぎくっとしたが、かれこれ2か月食堂に通い詰めると何も言われなくなった。

のびのび一人の時間を過ごし、昼食後は思う存分好きな読書を堪能し有意義な時間を過ごすことができた。

 

悩み②自分の趣味に文句をつけてくる人が苦痛。

気づき:相手を嫌いになっていい。無理にわかってもらえなくていい。
ToDo:自分の趣味を肯定し大切にする。

評価:今まで「読書が好き」と話せば「よく活字ばっかり読めるね」と言われ、「映画を観に行った」と話すと「子どもがいるのによく行けるね」と言われ、自分の趣味って認められないのかなと落ち込んでいた。

しかしブログで自分の趣味を情報発信すると、私の考えに共感してくれる人が現れ自分を肯定することができた。

分かってもらおうという考えはやめ、自分の好きなことを表現し同じ趣味を持つ人とつながっていきたい。

その方が断然楽しい。

 

悩み③仕事量が多くて定時に終わらない。

気づき:繊細さんはより多くの物事に気付くため、気付いたことに片端から対応していると、処理する量が単純に多くなり疲れ果ててしまう。

ToDo:致命傷でなければ、対応せずに放っておく。

評価:今まで仕事をしていると、他の人を手伝わなきゃいけないと思ったり、積極的に電話に出て仕事量が増えていた。

しかし「手伝ってと言われたわけじゃないから様子見よう」「さっき電話に出たから次はいいかな」と一度手を止め対応するのをやめた。

この方法で2か月実践しているが特に問題は起きず、怒られることもなく、定時退社することができた。

今まで生きてきて「放っておく」なんぞしたことがなかったので、ほんとうに驚きな結果となった。

定時退社は時間術も組み入れ始めたのでそれも結果に反映しているとは思うが、明らかに仕事量は減りその結果疲労が激減し、余暇を楽しむことができている。

 

著書の最後には「繊細さんは、自分のままで生きることでどんどん元気になっていく」と述べられている。

周りや人の目を気にせず、自分勝手と思うくらい好きに生きるくらいが私にはちょうどいいのかもしれない。

それはこの2か月で嘘のように元気になったのを実感したからだ。

無理に合わせたり、作り笑顔をしたり、自分の趣味を隠したり、そんなことはもうしなくていい。

これからは今の自分で、堂々と生きていっていいのだと、そう思わせてくれる一冊だった。


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