読書から、穏やかな心を

本を読み、感想を書くことによる癒しを届けます

心無い言葉に反応しない方法

「この人はなんでこんなにもひどい言い方をするのだろう」

「自分の意見を押し付けて、失礼な人だ」

 

 

そんなふうに相手に対し思ってしまうことはありませんか?

私は良くあります。

気にしないようにしても、何度も頭の中でその言葉を反芻してしまい、イライラがこみあげていました。

でも、言い返してはいけない。

そのことだけはいつも念頭に置き、その場では必死で作り笑顔。

もっとスルー出来たら、私は楽に生きられるのに…

そう思い

反応しない練習~あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」~

草薙龍瞬著

 を読み始めました。

 

 

 

ブッダは「目覚めた人」として、当時のインドで日増しに有名になっていきました。

何百人もの弟子を抱える高名なバラモンでさえ、ブッダの弟子になる者たちがでてきました。

あるとき、ブッダに嫉妬したバラモンは、ブッダのところに押しかけ、弟子や訪問者が大勢いる目の前で、誹謗中傷を浴びせました。

ブッダは静かにこう返しました。

 

 

もし罵るものに罵りを、怒る者に怒りを、言い争うものに言い争いを返したならば、その人は相手からの食事を受け取り、同じものを食べたことになる。

わたしはあなたが差し出すものを受け取らない。あなたの言葉は、あなただけのものになる。そのまま持って帰るがよい。P99引用

 

 

ブッダは、ふつうの人なら腹を立てるようなことを言われても「無反応」で返したのです。

ブッダの合理的態度から学べることは「反応しないことが最高の勝利である」

それは「相手に反応して心を失わない」ことを意味しているのです。

 

 

「正しさ」は、人それぞれに違うものです。

「正しい」という判断は、本人にとっては間違いなく「正しい」のだから、相手の言い分は否定しない。

「わたしのほうが正しいのだ、わかったか」という「説得」もしない。

「あなたにとっては、それが正しいのですね」と、ただ理解する。

そして「相手の反応と、自分の反応とは、まったくの別物なのだ」と考えるのです。

 

 

著書を読み、相手の反応を鵜呑みにして傷つき、悲しむ必要はないのだと学びました。

「あなたは楽しているよね」

そう言われることがあります。

(無理しない生き方を選択しているので、そう見られるのはうれしいことなのですが)

その言葉に笑顔でスルーはしていても

「これって嫌味かな…」

「私、さぼっているようにみえるのかな…」

などイライラ、モヤモヤするばかりでした。

でも、ブッダの考えを参考にすると

「楽しているように見えるんだな。そう思う人もいるよね」

ということになりますね。

sunrise flower

 

このように心のムダな反応を止めることで、いっさいの悩み・苦しみから抜けられるといいます。

そのためには私がふだんから取り入れているマインドフルネスが「心の反応」を見るのに重要となってきます。

そして「自分で自分を肯定すること」

これが欠かせません。

自分で自分を肯定できれば

「あなたは楽しているよね」

といわれても

「私は無理のない生き方を選択し生きている。それでいいんだ」

と考えることができます。

 

 

生きることには「苦しみ」が伴う。

苦しみには「原因」がある。

苦しみは「取り除くことができる」

苦しみを取り除く「方法」ある。

 

自分の中にある小さな苦しみも、ひとつずつ取り除いていけるよう、これからも学び続けていきます。

このブログがどなたかの参考になれば幸いです。