読書から、穏やかな心を

本を読み、感想を書くことによる癒しを届けます

心を元気にする、人とのつながり

自己肯定感が低下している人は、対人関係で問題が起きないように、自分が相手に合わせるということを繰り返しています。しかし、自分をつくって、人に好かれるという状態によって、ますます自己肯定感をすり減らしてしまうのです。とはいえ、職場や学校でありのままの自分を出すというのは難しいですよね。

 

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おすすめなのは、オフィシャルの場から離れたところで、「そのままのあなた」を受け止めてくれる友人、恋人、家族、趣味の仲間などと会う時間をつくることです。コロナ禍で会うのは難しい状況ですが、電話やメッセージのやり取りでも良いですし、今はオンラインで会うこともできます。仕事の人間関係の役割から離れ、自由に話ができると、人の目を気にする束縛から解放されます。

 

私は長年、職場の友人しかいませんでした。それでも楽しかったのですが、プライベートでも仕事の話しかしないので、心が休まる時間はありませんでした。しかし、ようやく仕事以外で、ざっくばらんに愉快なことだけの会話ができる友人ができました。仕事の人間関係であると、先輩には失礼なことを言わないように気をつけなきゃ、同僚にもなめられないようにしなきゃ、後輩の前ではかっこよくしなきゃという思いを抱いていました。常に自分の評価を気にしていたかもしれません。

 

今は、自由に話せる友人ができて、らくに楽しく過ごせています。朝の早い時間に一緒にお茶をしたり、娘のヘアセットを教えてもらったり、「この間このレストランに行ってきて美味しかったから、今度一緒にいこうね」とメッセージのやり取りをしたり…。会話をするだけで、新しい思考や新たな気づきを得ることができます。それは自己肯定感が高い状態をつくることにつながるのです。

 

身近にそういった関係を作れなくても、私はSNS上のつながりもいいと思います。私はSNS上で自分を表現し、受け入れてもらえたことで、自分に自信を持つことができました。それにより、現実世界で行動できる原動力をもらったからです。楽しいこと、ポジティブな内容のやり取りは、疲れた心を癒してくれます。そうやって自己肯定感は回復していくのです。

 

参考図書