読書から、穏やかな心を

本を読み、感想を書くことによる癒しを届けます

上手く書けなくても、恥ずべきことじゃない 『職業としての小説家』村上春樹著 

「やるべきことはきちんとやった」という確かな手応えさえあれば、基本的に何も恐れることはありません。

 

もしうまく書けていなったとしたら、その作品を書いた時点では僕にはまだ作家としての力量が不足していたーそれだけのことです。残念なことではありますが、恥ずべきことではありません。不足している力量はあとから努力して埋めることができます。しかし失われた機会を取り戻すことはできません。

 

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これほど名高い著者でありますが、作品を完成するために「ここをもっとうまく書き直してやろう」と何度も、何度も書き直すそうです。
決して「時間があればもっと良いものが書けたはず」にはしないと。


良い作品を世に出し続けるためには、謙虚で、冷静な姿勢であること。
そして並みならぬ努力をし続けなくてはならないのですね。

 

「上手な文章が書けない。こんな文章を投稿したら、恥ずかしいかな」と思うこともあります。
しかし、著書を読んで、自分が最善を尽くしていれば、上手に書けなくても、恥ずべきことではない、と気づかされました。

 

毎日、娘がガヤガヤ騒いでいる中でブログを書いています。
どうしても、書きたくて。

 


「もっと時間があれば」
正直、思ってしまいます。
しかし、短くてもいいから、今できる最善の文章を書けばいいのですね。

 


書く時間は取り戻せない。
今、書ける分だけ、書き続けていきます。


▼参考・引用図書▼
職業としての小説家 (新潮文庫)