読書から、穏やかな心を

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幸福度世界1位のフィンランド、その理由は?

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堀内都喜子さんの著書
『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』を読みました。

「なぜ早く帰れるか」という話は、この本の一部に過ぎません。

著書は「3年連続、幸福度世界1位」であるフィンランドについて、フィンランドで暮らす著者が、徹底的に分析した1冊なのです。

ちなみに日本の幸福度ランキングは2018年に54位、2019年は58位。
このランキングは「自分にとって最良の人生から最悪の人生の間を0から10で分けた時、今、自分はどの段階にいると感じるか」という質問を各国の人に投げかけているものです。

今までも、この幸福度の差について考えることはありました。
日本もフィンランドも自然豊かで美しい国。
でも、「フィンランドは、社会保障が手厚いんだよね」くらいしか、考えられませんでした。

「幸福度ランキングについて分析している様々な記事には、北欧諸国がランキングで上位にあるのは、社会保障の手厚さの他、質の高い教育、ジェンダーギャップや経済格差が少ないことが理由としてあげられている」と、著書には書かれています。

それを踏まえた上で、著書を読んでの私なりの気づき、
それは「ゆとり」です。

フィンランド人は残業をしないのができる人の証拠と捉えています。
16時を過ぎるとみんな退社してきます。
それは、国や社会全体の常識であり、休むことも権利であることが共有されているのです。


余暇の時間は、家族と過ごし、読書、自然、サウナ、運動などを楽しむ。
仕事も大切だけど、プライベートも大切にしています。
緩急をつけた生活。
それが「ゆとり」なのです。

 

著書を読んで、私は驚きました。
フィンランド人の行動や、思考が私にとても似ていたからです。

私は昔から「がむしゃら」とよく言われていました。
でも、それで幸せだったことは、なかったかもしれません。

いつも何かに悩み、常に胃や背中やお腹も痛い。
そういう生き方、もうやめようと思うようになったんですね。

 

そうして今、私が大切にしているのは、そう、「ゆとり」です。
頑張らないことを、頑張るようにしています。
イライラしたら、それはもう、頑張りすぎている。

頑張りすぎてる自分に気づいたら、散歩したり、自然の中に飛び込んだり、読書や運動を始めます。

 

「がむしゃら」を手放し「ゆとり」を手に入れた生活。
私は今、幸せそのものです。

著書を読んで
「だからフィンランド人は幸福度が高いんだ」
「だから私も幸福なんだ」
と点と点がつながる感覚を覚えました。

これは私の取扱説明書。
「なんか調子悪いな。故障かな?」と思ったら、この本を手に取ることにします。

 

200ページの読みやすい親書です。
ぜひ、ご一読を。