読書から、穏やかな心を

本を読み、感想を書くことによる癒しを届けます

【感想】『自分軸で自由に生きる力』松山太樹著

ブラック企業からの退職、インターネットビジネスでの起業と成功、転落、そこからの再起。赤裸々に記される著書を読み、「私も自分の力で稼げるようになりたい」という思いがより一層高まりました。

私は看護師として13年、病院に勤務してきました。キャリアを積む事に、自分の看護観、患者さんとの向き合い方が確立されていきます。しかし、雇われている以上、病院の理念や上司の考えに沿って動かなくてはなりません。自分の気持ちを押し殺し働くことが苦しくなっていく一方で、もっと自分らしく、もっと自由に生きたいと思うようになりました。

上司に退職の意向を伝えた時「ここをやめてこれからどうするの」と言われ、「いつかは自分で起業します」とはっきりと口にしました。「あなたにできるわけがないでしょう」と一蹴。その時、ものすごい悔しさが込み上げてきたことを今でも鮮明に覚えています。それは、自分の中で固い決意を抱いていたからです。

今年の3月で希望通り退職出来ましたが、今は幼い子どものお世話に手一杯、起業なんてまだまだ手が届く状態ではありません。副業も進まない状態なのに、このままでいいのかなと不安がちらつきます。しかし、著書の「誰にでも人生を大きく変えられるチャンスがある。自分軸で自由に生きられる人を増やしたい」というメッセージに強く心を動かされました。紹介されている成功の21つの原則を今からコツコツと積み上げていくことができれば、夢が叶うかもしれないーそう思うことができました。

著書で紹介されていている成功の21の原則の中から気づきを3つ述べます。

お金, コイン, 投資, ビジネス, ファイナンス, 銀行, 通貨, ローン

気づき①:富たければ学ぶ

著者はブラック企業から退職したく、インターネットビジネスで副業を始めます。その際月6~7冊の読書をしたと言います。それもアウトプット前提で本を読み、実行が必須。自己投資の習慣ができている人は豊かに過ごせる人生が長くとなると述べています。ノウハウは廃れるが、本質は一生使うことができると述べ、具体的に読むべきジャンルを5つ紹介しています。その中の一つに「心理学」が挙げられていました。

私の20代の読書量は「0」でした。そのころは自分の経験しか持ち合わせていないので、非常に視野が狭く、ネガティブ思考。周りの意見に合わせてばかりで、自分のことは二の次でした。それは豊かな人生とはかけ離れていたでしょう。

しかし30代に入ってから読書を始め、今では月5冊読めるようになりました。心理学は非常に興味があり、少しずつ学ぶことにより、人間関係や自分の心が豊かになっていくことを感じ始めています。著書を読み、このまま学び続けていいのだと自信を持つことができました。今後は、心理学以外の4つのジャンルにも挑戦していきたいと思います。

 

気づき②:感謝ノートが精神を安定させる

起業し、仕事が軌道に乗り始めると、著者は常に自分は完璧でなければならないという思いに駆られました。ついには精神・会社崩壊となったと言います。しかし、先ほども述べましたが、著者は心理学を学ぶことが精神の病の改善につながると考え、寝る前に感謝を20個書き出す「感謝ノート」を始めました。半年で効果がみられ、復活を果たします。

ちょうど私も感謝を書き出すワークを始めたところでした。感謝を言語化することで、不安を和らげ、自己重要感が高まると学んだからです。まだ始めてから10日も経っていないので、効果は実感できていません。しかし、著者は感謝ノートにより「弱い自分でいい」と思え、心が楽になり徐々に安定してきたと、実体験を踏まえつつ説明しています。そこに強い説得力が生まれていると感じています。多くの責任を担い、多くの仕事を抱えるほど、人は追い詰められていくものです。感謝ノートを始めれば、人々が今の自分を受け入れ、頑張りすぎることなく、心も体も健康に仕事に取り組むことができるでしょう。

 

気づき③:自分軸で生きる

他人から与えられる答えだけ求めている人の人生は豊かにならない、それは必ずしも自分にとって正解ではないからと著者は言います。自分の人生は自分で決めるということです。「自分はどう生きたい?」の問いに、私は素直に「やりたくないことはやりたくない。自分がやりたいと思うことをやって生きていきたい」と答えます。会社勤めもしたくない、たくさんの人間関係からも離れたい。家で働きたい、子どものそばにいたい。起業までたどり着かなくても、自分のスキルを活かし、自分が望む働き方をしていきたいです。たとえどんなに周囲に「無理だ」と言われても、私はこの自分軸を曲げるつもりはありません。

今は子育てに重点を置いているので、自己投資にかける時間も、お金も十分に確保はできません。それでも、今できる範囲でできることを進めています。著書の内容と照らし合わせると、私の今の取り組みが間違っていないことがわかりました。決して焦らず、今の自分を認めながら一歩ずつ前進していこうと思っています。著書を読み、背中を押してもらうことができました。

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著書は、普通のサラリーマンが成功者になるまでの約10年を物語形式で綴っています。夢中になって副業に取り組む様子や詐欺に遭ったことなど、包み隠さず、かつポジティブに書かれており、「うそでしょう」とクスクスと笑ってしまう箇所もありました。しかし、それだけリアルだということ。私たちに勇気を与えたいという著者の思いが込められています。

2021年のコロナ禍、今勤めている会社がずっとあるとは言い切れません。自分で稼ぐ力が必要となっていきます。副業を始めてみたい、始めてみたけれどうまくいかない、起業なんて自分にできるのかな、そうに思う方にぜひ読んでいただきたい。成功の21の原則から、1つでも始められることを見つけ、一緒に取り組んでいきませんか。

 

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