読書から、穏やかな心を

本を読み、感想を書くことによる癒しを届けます

『エヴァンゲリオンの心理学』を読み、なぜ私が行動できるようになったのか考えてみた

私は「行動力がある」と言われます。
しかし「あなただから、できるんでしょう」とも言われています。

この言葉にずっと引っかかりを覚えていました。
私はそんなにすごい人間ではありませんし、
たわしのような心臓なわけでもありません。

休日といえば寝て過ごし、
口癖は「めんどくさい」
人の成功をうらんでは
「私にはできっこない」と劣等感を抱く。

これが私です。
そう、去年までは。

しかしながら、最近はフットワーク軽く
色々なことに挑戦できるようになりました。

それがなぜなのか、自分でもわかりませんでした。
もし、その理由がわかれば
「自分なんて行動できっこない」
と思っている方の、参考になるのではないかと考えていました。

 

そして、その「引っかかり」の答えが
樺沢紫苑先生の新刊『エヴァンゲリオンの心理学』の中にありました。

それは「他者から承認されるほど、自己肯定感は高まり、
自分から積極的に行動ができるようになる」ということ。

「仲間に承認されるだけで、生きる勇気が湧いてくる。
そのためには、まず自分が、仲間を承認すること」とも述べられています。

この言葉から「これが今の私のすべてだ」と感じました。

私は、昨年、著者の『アウトプット大全』を
読んでから、悪口を言うのをやめました。

恥ずかしながら、それまでは
「実はAさんのこと、苦手なんだなんだよね」
「Bさんの、ああいうところが問題だと思う」

など、ネガティブワードのオンパレードでした。

しかし「悪口を言わない」となると、
ポジティブな話題をするしかありません。

「Aさんの、人生を楽しもうとする姿勢が、素敵だと思う」
「Bさんの気遣いに、いつも助けられてるんだ」
というような話題へと変わっていきました。

それは「相手の良いところ探し」のトレーニングになりました。
1年続けてきた今、私はいつも「相手の良いところ探し」をするのが
当たり前になっています。

つまり、私が周りの人を、認められるようになったということです。
そうすると、私も周りの人から承認されるようになりました。

「いつもありがとう!」
「すごいね!」
「また会いたい!」

そんな言葉で溢れる毎日を送っていると、
「たとえ失敗しても、みんながいるから大丈夫」と思えるのです。

だから私は
「やりたいと思ったら、即行動」
「悩んだら、誰かに相談する」
「会いたい人がいるなら、会いに行く」
ということが、できるようになったのだと思います。

 

そして著書には
「互いに受容し、承認し合えば人間は楽に生きられる」
述べられています。

悪口ばかり言っていた私は、いつも人間関係がこじれていました。
トラブルに巻き込まれ、精神的に参ってしまったことも、数えきれないほどあります。

しかしながら、著者の言うように、
周りの大切な人たちと承認し合うことで
温かな時間を過ごせるようになったと感じています。

これが、私が行動できるようになった答えです。

 

著書は「エヴァンゲリオン」を通し、生きづらさを
紐解くヒントが書かれています。

「人との関係の作り方」「過去との向き合い方」「親との向き合い方」「絶望との立ち直り方」…
これらの過去の苦しみ、今感じてる生きづらさは、これから変えていくことが可能です。


本書を読み、少しでも楽に生きられる人が増えますように。

書き上げてくださった樺沢先生に、感謝申し上げます。

エヴァンゲリオンの心理学: 『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を精神科医が解読してみた (しおん出版)