読書から、穏やかな心を

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もう一度、会社員になってみてもいいかなと思った【「会社員」として生きる。】石川和男著

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「もう二度と、会社員として働きたくない」
退職した時に思ったことです。

 

しかし、著書を読み
「もう一度、会社員として働いてみてもいいかな」
と思えました。

 

私は3月で勤めていた病院を退職しました。
子どもにまだまだ手がかかり、
兼業主婦は、私にはオーバーワークでした。

 

本当はもっと、
患者さんの話をゆっくり聞いてあげたかったし、
文章を書くことで、みんなの役に立ちたいと思っていました。

 

与えられた仕事以上のことを、こなしたい。
でも、パートで働く私は、定時に退社することが最優先。

 

自分の得意なことや、やりたいことを、
発揮することができず、だんだんと苦しくなっていきました。
私は「会社員」として必要とされていない。
こんなに苦しいのなら、もう組織に勤めたくない。
と思うようになりました。

 

今は、子育ての合間をぬって、
ブログを書いたり、standfmで音声配信をしています。
応援してくれる方もいて、毎日が楽しいです。
本当にやりたいことができている。
でも、これをなりわいにしていくのは、とてもとても難しい。

 

そんな時、著書を読んで、目をみはりました。


副業は「仕事で得られないなにか」を手にするための手段。

副業で収入を得られなくても、会社員であれば安定した収入があるから、それでいいのだと。

 

ハッとしたんです。
つまり、副業で「仕事で得られないなにか」を
手に入れられたのなら、会社員であっていいということ。

 

私は、文章を書くこと、
一人ひとりとゆっくり関わることがしたかったんです。
今は、副業、とまではいかないですが、
仕事では得られなかったやりがい、楽しさを得ています。

さらに

「仕事で必要以上の成果を出さなくてもいい」「がんばってもいいし、がんばらなくてもいい」

と書かれています。

 

私は、仕事が人生そのものだと思っていたのかもしれません。
仕事にやりがいを求めすぎていた。
会社に勤めていれば、安定した収入を得ることができます。
そのメリットさえ、見えなくなっていたんですね。

こうして文章を書くことに、お金を求めてしまえば、
会社に勤めていた時と同じように苦しくなってしまうでしょう。
でも、お金は会社に求めて、
やりがいは文章を書くことに込めてしまえば、
それでいいのではないかと考えます。

著者は、会社員を楽しむコツは

「どっちでもいい」精神


をもつことだと述べています。

会社員として「働く」か「働かない」、
「こうあるべき」を取っ払って、
自分のやりたいように生きればいいと。
その上で、会社員という
「安定した収入」を味方にすればいいのだと。

 

ふわっと、肩の荷が下りた感覚になりました。
仕事も、必要以上に頑張る必要はないのだと思うと、
これからも働けそうな気がします。

 

午前中だけ、看護師として働き、収入を得る。
午後からは、家事・育児の時間に当てたり、副業を楽しむ。
こんなふうに生きていってもいいのかな、と考えています。

 

石川さん、人生が豊かになる方法を教えて下り、
ありがとうございました。
どうか、著書が一人でも多くの人の
生きるヒントになりますように。