読書から、穏やかな心を

本を読み、感想を書くことによる癒しを届けます

『みんなに好かれなくていい』 感想

和田秀樹さんの『みんなに好かれなくていい』を読みました。こちらも10代向けに書かれた一冊です。10代だけではなく、大人が読んでも、友人関係の悩みについては納得がいきます。非常に心に響く言葉が多くありました。私の気づきを3つご紹介します。

 

①合わない人と付き合っていくより、他の友だちを探すほうが賢明。

「話せばわかってくれる」人間は一人ひとり認知構造が違うから、相手がこちらの話を意図通りに受け取ってくれるはずだと思う方が甘い。人が変わることを期待しているよりも、自分と合う人を探す方がずっとラク、とういうこと。

読書に興味のない人に、読書のすばらしさを知ってもらおう!というのは、無理なんですね。ニーズ(要求)なきところにサプライ(供給)なしです。同じ趣味を持つ人と分ち合っていければ、楽しい人生です。余計な苦労はもういらないかな。

 

②「私の人生は何だったのか」と後悔しないために、自分のパフォーマンスを上げ、自分らしい人生を生きる。

会社・上司に雑巾のように使われるような、周りに合わせるだけの人生を送っていたら最後に後悔するのは自分。そのような状態では自分のパフォーマンスを上げるのは困難。

…そうなんですよね。実はこういう職場に勤めていましたが「イエス」しか言えなくて、意見も求められないし、言ったところで受け入れてもらえなくて。私は後輩指導が大好きでしたが、必要ないと言われたことがあって。自分の良いところも発揮できないのは苦しいなと思っていましたので、退職したことは全く後悔していないです。今は、アウトプット力を鍛えるために、このように感想を書くことを頑張っています。

 

③どんなに他の人から地味と思われようが、マイナーであろうが、変わっていようが、あなた自身が生きているのが楽しいと感じることこそ、最大の価値。

陰口なんて、相手は自分の都合のいい価値観で言っているだけ。相手のくだらない価値観に従ってはいけないということ。

20代の私はどちらかといえば派手でした。メイクもすごく濃かったですし、いつもヒールの高い靴を履いていました。でも、中身を全く磨いていなくて、薄っぺらい自分が嫌になってきてしまって、どこかに矛盾を感じていました。最近はもっとナチュラルに生きていきたい思うようになりました。周りからは「地味になった」と言われます。

最初は言われるのが嫌でした。でも、この本を読んで「ま、いっか!地味で結構!」と思っています。だって、その方が自分らしいし、読書したり文章を書いている時間が楽しくて仕方ないんですもん。周りがなんて言おうと、これが私の人生です。

 

私の気づきを3つ書きました。

この本では、「友だちが多い子の方が幸せ」「たくさんの人から好かれる人が素晴らしい」といった思い込みが多くの人を苦しめていると述べられています。そうした苦しみから抜け出すためには

まず「みんなから好かれなければいけない」という思い込みを捨てる
そして表面的な友達ではなく、心から信頼できる親友をつくること
さらに大切なのは、自分が最大限に輝ける場所を自分で探すこと

と述べられています。

これから私は、自分が輝ける場所を探しに行きます。

読めば心が楽になる本です。本を読まなくても、私の文章だけでもヒントを得ていただけたら、とても嬉しいです。

 

みんなに好かれなくていい (小学館Youth Books)

みんなに好かれなくていい (小学館Youth Books)

  • 作者:和田 秀樹
  • 発売日: 2021/04/01
  • メディア: 新書