読書から、穏やかな心を

本を読み、感想を書くことによる癒しを届けます

読書が人助けになる瞬間

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私の妹には、男の子が一人います。昨日妹から電話が来ました。今何している、と言われ、娘がお昼寝をしたところだと伝えました。そうしたら「楽でいいね」と言われました。この言葉、すごく嫌です。でも、「妹は、自分の子育てについての愚痴や悩みを言いたいだけなのだ」とすぐ考えを切り替えました。反発せず、感情的にならないよう聞き手に徹することにしました。

  

「楽でいいね」

「大変だよね、私には男の子の子育てはできないよ。本当にいいお母さんだよね」

「うん。息子の○○なところも心配で、病院を予約したんだ」

「よく頑張ってるよ」

という会話の流れになりました。そのあとも、育児ので辛いことや悩んでいることを打ち明けてくれました。特にアドバイスは求めていないことがわかったので、ゆっくりと話を聞き、少し明るくなった声で電話を終えました。

 

以前までは「楽でいいね」といわれたら「でも」と言っていたでしょう。それだとどちらの方が大変かという論争になってしまいます。東山紘久さんの『プロカウンセラーの聞く技術』の著書の中で「質問していないときに答えてはだめなのです。このキー(指標)を覚えておきますと、けっして論争になることはありません」と述べています。私はこのことを学んでいました。「楽でいいね」は私に質問していないことがわかります。

 

今回聞き手に回ることで、相手の気持ちを癒すことができました。それは読書を通して知識を得て、実践することを忘れなかったからです。読書で人助けができるのだと感じた瞬間でした。大切な人が元気になることは嬉しいですよね。そんな読書の仕方をこれからも続けていきたいです。そして、ふらっと立ち寄れる保健室のような存在になれたらいいなと思っています。

 

 参考・引用図書