読書から、穏やかな心を

本を読み、感想を書くことによる癒しを届けます

聞き手は個性を出していい

話す:聞くは3:7を意識するとよいと言います。しかし、その比率を意識しても「話しすぎちゃったかな」と思う時があります。なんなら話す:聞くは0:10でもいいんじゃないかと思うくらい、私は気にしてしまうんですよね。

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しかし杉原保史さんの『プロカウンセラーの共感の技術』を読み、大きな気づきを得ました。それは自分を出さないと共感は深まらないということ。個性が輝かないと、話を聞いてもらっても面白くないと書かれています。また、話し手の話を聞き、素直に感情を出せば、話し手自身の中に抑え込まれた声を代理的に発することになるといいます。例えば、「こんなパワハラを受けて…」の発言に対し、専門家ぶって「そうなんだね」とクールに答えるより、「えっ!そんなひどいことをされたの!」と感情を出す。驚きが、話し手に強い共感を与えていくのです。

このことを知り、私はまだまだ自分を出すのが怖かったんだなと思いました。確かに、自分のことを全く話さない友人に、心の内を話そうとは思いませんよね。聞いてもらって、一緒になって驚いてくれたり、喜んでくれたりすることで、「この人はわかってくれる」「もっと話したい!」と思えるよなぁ~と気づくことができました。もともと私はリアクションが大きいので、このまま個性を活かしてもいいかな。とりあえず、私はこれ以上虚勢を張る必要はないということ。大切な友人の前くらい、自分らしく、楽しくおしゃべりできたらいいなと思います。

 

▼参考図書▼

プロカウンセラーの共感の技術