読書から、穏やかな心を

本を読み、感想を書くことによる癒しを届けます

朝散歩する人に読んでほしい一冊!

有田秀穂氏の『脳からストレスを消す技術 セロトニンと涙が人生を変える』を読みました。こちらは樺沢紫苑先生の著書の参考文献にはいつも掲載させれいる一冊です。ずっと気になっていたので読んでみましたが、すごくわかりやすかったですよ。

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人間がストレスを受けて病気になってしまう流れは2つあります。まず、精神的ストレスはセロトニン神経の機能低下を引き起こし、うつ病やパニック障害を引き起こします。そして、身体的ストレスは下垂体からACTHというホルモンが分泌され、副腎皮質よりコルチゾールが分泌されます。コルチゾールは多すぎると免疫抑制の働きがありますので、様々な病気を引き起こします。

その対処法ですが、精神的ストレスにはセロトニンが欠かせません。朝日を浴びて、リズム運動をします。セロトニンの働きには「クールな感情」というものがあるそうです。ちなみに、取り乱すのはノルアドレナリンの興奮。セロトニン神経が活性化すれば、ノルアドレナリンの興奮も抑えられ、急にキレたり、嬉しくて舞い上がるということも抑えられるのだとか。

お恥ずかしい話、私はよく感情失禁してしまう人間でした。彼氏と別れるときは声を上げて泣く、というような(笑) 朝散歩を1年以上継続していますが、感情的になることはなくなりましたね。本当によかった(笑)

次に身体的ストレスへの対処法。この場合、交感神経が優位になっているんですね。常に身体は何かと闘っている状態です。その状態が続けば、高血圧や糖尿病などの症状が出現します。つまり、交感神経を副交感神経にスイッチすることができればいいわけです。

その方法が「涙を流す」ということ。これは人間にしかできないことだといいます。涙を流すというのは「共感脳」が働かなければできません。本書では、うつ病の人は泣きたいのに泣けない人であると述べています。共感脳がある前頭前野にはセロトニン神経が張りめぐられています。お気づきですか?泣くことにもセロトニンが必要なんです。

ですから、普段からセロトニン神経を鍛えることが何よりも大切です。そして、恥ずかしがらず、感動した時は涙を流す。映画館で涙を流すことは恥ずかしいことでもなんでもありません。今ならオリンピックを見て、選手の涙にもらい泣きするのもよし!自分のストレスを洗い流してくれます。

本書はセロトニン活性化について学びを深めることができます。朝散歩する人が読むとかなり楽しめるはずです!ぜひご一読を(*^▽^*)

脳からストレスを消す技術 (サンマーク文庫)